現地ツアーを使わずに、成都から楽山大仏まで自力で行く方法をご紹介します。
私は長距離バスを利用しましたが、現地で何度も道に迷い、学んだ点が沢山ありましたので、地図を多用して解説を加えました。
今後、楽山大仏に行かれる方の参考になれば幸いです。
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まずはざっくりルート
詳細をお話する前に、まずはざっくりとしたルートを載せます。
私はこのような周り方で成都から日帰り観光しました!
- 成都市内のバスターミナル(成都旅游集散中心 / 新南門车站)
↓ 長距離バス(所要:約2時間)
- 楽山市内のバスターミナル(肖壩旅游バスターミナル / 肖坝旅游车站)
↓ 市バス(13路バス)(所要:約40分)
- 楽山大仏 北門
↓ 徒歩で大仏観光
- (再び) 楽山大仏 北門
↓ 徒歩(数分)
- 遊覧船乗り場
↓ 乗船(2、30分程度)
↓ 徒歩(数分)
- 八仙洞(遊覧船乗り場 最寄りのバス停)
↓ 市バス(13路バス)(所要:約40分)
- 楽山市内のバスターミナル(肖壩旅游バスターミナル / 肖坝旅游车站)
↓ 長距離バス(所要:約2時間)
- 成都市内のバスターミナル(成都旅遊集散中心 / 新南門车站)
詳細なルートと解説
ここからは、詳細な部分を解説します。
まずは、 スタート地点である成都のバスターミナル(成都旅游集散中心 / 新南門车站)まで向かいます。
▼こちらがバスターミナルの外観。私が行ったときは絶賛工事中でした(笑)
最寄りの地下鉄駅は「新南門站」で、バスターミナルの目の前にあるので便利です。
宿付近に地下鉄の駅が無い場合は、タクシーで行くのが手っ取り早いです。
入口は新南路側(東側)にあるので、そこから入ります。
入口から入ってすぐ左に曲がると チケット売り場があり、そこで購入します。
入口から直進すれば、(荷物検査を経て)待合室があります。私は前日に予めバスチケットを購入しておいたので、そのまま直進しました。
チケット売り場の窓口はいくつかありますが、どの窓口に並ばなければいけないわけでもなさそうだったので、そのうちの一つに並びます。
一番左上の「乐山肖坝」と書かれているのが、私たちが乗った肖壩旅游バスターミナル(楽山市内)行きの大型バスです。
時刻表を見る限り、「朝7:20より、20分おきにバスが出ている」という意味かと思ったんですが、そもそも私が買ったバスチケットが7:30なので謎です(笑)
その下の「乐山大佛」は、楽山大仏まで直接行く小型バスです。
私は前日昼に売り場で直接買いましたが、現地の人曰く、ネットでも買えるらしいです。
▼購入画面を見せてくれました。6時台に出発するのもあるっぽい。
▼乐山肖坝(大型バス)
メリット:バスの本数が多い
デメリット: 楽山市内の肖壩旅游バスターミナルで、一度バスを乗換えないといけない
▼乐山大佛(小型バス)
メリット: 楽山大仏まで直接行ってくれるので楽
デメリット:本数が少ない。小型なので、大人数では乗れない。
私たちは、な、なんと11人という大所帯で行ったので(笑)、小型バスに全員乗り切れるはずもなく、乐山肖坝(大型バス)のほうを選択しました。
▼バスチケット。行きが左、帰りが右
※帰りのバスチケットは楽山の肖壩旅游バスターミナルで購入。
帰りは、何故か11人分のチケットが1枚にまとめられてました(笑)
チケット購入後は、荷物検査を受けます。 バッグをX線検査装置に通してから、奥に進みます。
早朝だったので、人も少なく即終わりましたが、私が前日昼にチケットを買いに行ったときは長蛇の列が出来ていたので、余裕を持って行ったほうがいいです。
▼待合室で、出発まで待機。
いろいろな方面の行き先のバスが、建物の外の駐車場に停車してます。 楽山行きは一番奥のようでした。
待合室の一番奥にはトイレがありました。(ニーハオではないが、ドアが壊れてる・・・)
出発時間(7:30)の15分くらい前?からバスに乗り込めます。期待はしてなかったのですが、まさかの定刻発車(笑)
▼車内の様子。めちゃ大音量でテレビから音楽が聞こえてきます。はっきり言ってうるさいです。
ちなみに行きも帰りもトイレ休憩はありませんでした。
約2時間ほどで、楽山市内の肖壩旅游バスターミナルに到着。ターミナルの脇の道にバスが停まり、降ろされます。
まずは帰りの足を確保すべく、成都までの長距離バスチケットを購入します。私は16時発のチケットを買いました。
▼肖壩旅游 バスターミナルのチケット売り場
チケット購入後、肖壩旅游バスターミナルより徒歩ですぐのところにある「肖坝旅游车站」というバス停から13路バス(市バス)に乗り込みます。
13路以外にも様々な路線が通っており、バス停にはひっきりなしにバスが停車してます。
車体に「13」という文字が書いてあるので分かりやすいとは思いますが、13路でも楽山大仏とは逆方向に進んでいくバスに乗ってしまわないよう注意。
運賃は、何処へ行っても均一で1元(約15円)。日本の感覚では激安です。
前払いで、運転席手前の運賃ボックスに、お札orコインを入れればOK。
この路線は、楽山大仏に停まることもあり観光客も乗ってますが、乗客のほとんどは地元の中国人です。
各バス停の全てに停車していくので、距離的にはそこまで遠くないのに地味に時間がかかります。(所要:約40分)
バスは土橋街を通過し、岷江一橋を渡って楽山大仏へと進みます。
楽山大仏北門を数メートルほど通り過ぎたところに 「乐山大佛(楽山大仏)」のバス停があり、そこで下車。
▼楽山大仏の北門
メインゲートの北門には入場チケット売り場があるので、入場券を購入します。
▼入場券の裏側には、このような簡易的な地図が載っています。
▼全体像はこんな感じ(北門の館内案内看板)
肝心の大仏は、北門から入ってかなり奥の方にあります。上り坂の階段を結構歩きます。
大仏に辿り着く前に、お寺?偶像?などを見物する趣向になっています。
上のほうまで上り、まずは大仏を上から鑑賞。奈良大仏の約5倍ということもあり、かなりの大きさです。
しかし、大きすぎて(近すぎて)大仏の頭しか見えない。笑
そして、大仏様の頭越しに、大勢の人だかりが見えます。
なんか・・・嫌な予感が・・・(笑)
そうなのです。大仏をさらに堪能しようと思うと、この長蛇の列に並ばないといけないのです。
まるでディズニーランドのアトラクション並みの込み具合です!!!(笑)
中国人が順番待ちの列に並ばないことは有名ですが、この大仏においては皆きちんとルールを守っています。
そこには理由があり、係員的な屈強なお兄ちゃん達が目を光らせ、列に横入りする輩を片っ端からシバいているからなのです(笑)
一般人がこの鍛え上げられた肉体に敵うはずもなく、摘み出されているシーンを何度か見かけました。
1時間~1時間半ほど列に並び、大仏様にかなり近づいてきました。
鑑賞の流れとしては、
- 人が1人しか通れないような、急で狭い階段を下る
↓ ↓ ↓
- 大仏様の足元に降り立つ
↓ ↓ ↓
- 岩の中(?)を通る
↓ ↓ ↓
- 再び急な階段を上る(下図参照)
急な階段を上ったり下ったりするので、息切れがハンパない・・・(笑)
もう十分鑑賞できた(というか疲れた)ので、東門(出口)に向かいます。
階段を登り切った後に、左に曲がって直進すると、大仏の頭が見える場所に戻ってきます。
(途中、屋台がありましたが、時間的にゆっくりお昼ごはんを食べてる時間が無かった)
東門の場所がよく分からず、私達は迷いに迷って、最終的にはボランティアの係員に案内してもらいました。
東門から北門までは、お土産屋が並ぶ道沿いを歩くだけなので分かりやすいです。
(※入場券裏の地図を見る限り、北門は「入口」と書いてあるので、北門から出られるのかは謎)
北門から 八仙洞の遊覧船乗り場までは歩いて行けます。
(※土橋街の楽山港でも船には乗れますが、帰りのバスを途中下車して行くのも時間の無駄かなと)
遊覧船乗り場まで歩いていく途中、小型のスピードボートの乗り場のほうが手前にあるので、間違えないよう注意。
(これはこれで乗ったら面白そうですが笑。スピードボートでも同様に大仏鑑賞できます)
▼こちらがチケット売り場
私達の前の回の乗客を乗せた遊覧船が戻ってくるまで、しばらく待合室的な場所で待機。
遊覧船が岸に到着し、救命胴衣を着て、いざ船に乗り込みます。
私は14時くらいに乗りましたが、列に並ぶことは無く、スムーズに乗れました。
船にはスカスカな感じでしか人を乗せていないようで、場所取り戦争もなく、そこそ長い時間 大仏の前で船を留めていてくれるので、ゆっくり写真を撮ることができます。
大仏の全体像を見るには、遊覧船に乗り遠目で眺めることが必須なので、乗って損は無いかと思います。所要15分くらいです。
船を降りたら、道路に出て左(北門とは反対側)に進むと、遊覧船乗り場 最寄りのバス停の「八仙洞」があります(所要:徒歩数分)
▼こちらのバス停には【3路】と【13路】の路線が通っています。
行きと同じ13路に乗り、肖壩旅游バスターミナルへ。
そして、あらかじめ購入しておいた16時発の長距離バスチケットで、成都のバスターミナル(成都旅游集散中心 / 新南門车站)まで戻りました。(18:00頃に成都着)
現地でゆっくり観光していたわけではないのに、道に迷っていたこともあり、なんだかんだで丸1日かかりました。
楽山大仏は、めちゃくちゃ混みます!早く行けば行くほど、列に並ぶ時間が短縮されるので、時間を有効に使うことができます。
ハイシーズンの場合、バスのチケットは遅くても前日までに買うべし
楽山までの長距離バスチケットは、遅くても前日までに買っておくべきです。(※ハイシーズンに限る)
私が行ったのが土曜日だった、ということもありますが、前日昼の時点で早い時間帯のバスチケットは既に完売でした。
当日朝に買う場合は、午後のバスしか空いてない!なんてこともあるそうです。
市バスの路線を間違えて乗らないよう注意
私は、帰りのバスでうっかり3路バスに乗ってしまい、楽山の別のバスターミナル(客运中心站)に行ってしまいました。
慌ててタクシーで正しいターミナル(肖坝旅游车站)まで向かうはめに…(涙)
必ず【13路】に乗ってください。
MEMO
補足
楽山には2つの長距離バスターミナルがあり、
- 13路バスは「肖坝旅游车站(肖壩旅游バスターミナル)」に停車します。
- 3路バスは「客运中心站(楽山バスセンター)」に停車します。
※「肖坝旅游车站」と「客运中心站」は、全く別物なので、注意が必要です。
▼こちらが私が間違えて辿り着いてしまった「客运中心站」
- 長距離バス:片道45元(往復90元)
- 市バス(13路バス) : 片道1元(往復2元)
- 楽山大仏入場料 : 90元
- 遊覧船チケット : 70元
計252元(約3900円)
この記事を読んで、自身でバスに乗ったり、いちいち乗り換えたりするのが面倒!と思った人は、現地ツアーに参加するのがBESTです。
逆に、費用を安く抑えたい人、自分のペースで観光したい人は、私のように自力で行くのも良いかと思います。
中国語が堪能なわけではありませんが、なんだかんだで結局なんとかなりました(笑)
成都旅行のついでに、楽山まで足を延してみてはいかがでしょうか。
訪問日:2016年9月24日(土)