フランス最東端のアルザス地方に位置する小さな村、リクヴィル (Riquewhir)
フランスとドイツの両方の特徴を合わせ持った可愛らしい街並みから、“フランスで最も美しい村” のひとつにも選ばれています。
アルザスの可愛い街といえばコルマールが有名ですが、その近郊にあるリクヴィルも、ここを見ずして帰国するのは勿体無いくらい、おすすめの観光地です。
この記事では、実際に訪れた私がリクヴィルの見どころをお届けします。
最後にアクセス情報を記載していますので、行きたいと思った方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ:タップで該当箇所にジャンプ
リクヴィルの歩き方
リクヴィルは、端から端 (市庁舎~ドルテーの塔) まで歩いても10~15分程度の、こじんまりとした村です。
メインストリートはジェネラル・ド・ゴール通り (Rue du Général de Gaulle)、下記地図の水色の部分です。
また、紫色と黄土色の部分が城壁です。
村を四角く囲むように造られた二重の城壁のおかげで戦争の被害を逃れることができ、16世紀当時の面影がそのまま残された、趣のある街並みとなっています。
リクヴィルまでバスで来た場合、バスは地図上の青い星印★の場所で停車します。タクシーで来た人も、このあたりで降ろされると思います。
レンタカーの場合は、地図上の【P】の場所が駐車場 (たぶん有料?) ですので、そこに車を停めてください。
夏のハイシーズンは多くの観光客が殺到するので、かなり混み合います。
▼バスを降りると、バス停の目の前に可愛らしい郵便局があります。
▼郵便局のお隣にあるのが市庁舎。ここがリクヴィル村の入口です。
門をくぐって城壁の内側に入れば、中世の時代にタイムスリップ。
ここから真っ直ぐ伸びるメインストリートには、レストランやカフェ、ショップ等が並び、リクヴィルの主要なお店の大半がこの通りにあります。
ドイツ文化の影響を受けた木組みの建物もメルヘンチックですが、フランスらしい可愛いデコレーションが加わり、お店をさらに華やかに魅せています。
ゆかり
可愛いのは外観だけではなく、お店で売られている商品・小物も洗練されています。
▼こちらはクッキーのお店
▼マカロンとパン屋さん
ドイツ名物として有名なハート型のパン (プレッツェル) が売られている店も多く、ここがドイツの国境に近いことを実感させられます。
▼レストランもオシャレです
メインストリートも終盤に近づいてくると、リクヴィルのシンボル的な建物、ドルテーの塔 (the Dolder) が見えてきます。
▼間近で見上げてみると、より一層美しいです。
ドルテーの周辺にも、可愛い建物が集まっています。この写真のピンク色の建物▼は、年中クリスマス用品を売っているお店です。
店内は撮影禁止なので写真はありませんが、可愛いクリスマス用品であふれていました。
見かけによらず店内はかなり広くて、商品を眺めているだけでも楽しかったです。
▼こちらはベビー用品のお店
村のいたるところでハートのオブジェを見かけました。
アルザス地方では、ハートはお守りの印とされているそうです。
メインストリートを歩き終えたら、奥の通りや小道にも足を運んでみましょう。
可愛らしいお店があるので、お見逃しの無きよう♡
▼おそらく民家であろう建物も、花で彩られています
▼扉がブドウ柄に…!オシャレすぎる!
人通りも少なく、田舎らしい静かな時が流れていました。
リクヴィルの高台から眺めるブドウ畑の絶景
村の散策後にぜひ訪れてほしいのが、高台からの絶景。
高台という場所 (施設) が設置されているわけではないのですが、村の北側に位置する山の斜面を登れば、緑に囲まれたリクヴィルの村が一望できます。
参考までに、私は下記の地図のルートで周りました。(※ガイドブック等に情報が載ってなかったので、この周り方で正しいのか分かりませんが)
市庁舎から城壁の外に出て左に曲がり、始めは細い小道を進みます。
そこから再び車道に出た後、えっちらおっちら坂道を登ります。
しかし眺めは最高です。遠くのほうに、リクヴィルとは別の村 ゼルンベル (Zellenberg) が見えます。
途中、ベンチに座って青空ランチをしている集団を見かけました。
ゆかり
何分歩いたか覚えてませんが、やっとのことさで それっぽいビューポイントに到着!
上から眺める景色はとても素敵で、リクヴィルが別名「ブドウ畑の真珠」と称賛される理由が分かったような気がします。
テンション上がって広角でも撮影。お天気に恵まれて良かったです。
私が訪れたのは8月中旬だったので青々としてましたが、これが秋だと一面黄色になるんでしょうね。
ブドウ畑の絶景を十分に堪能した後は、坂道を下って村 (ドルテーの塔側) に戻りました。
高台までは けっこう距離がありますが、それでも訪れる価値は十分にあると思います。
ゆかり
歩くの無理!という人は、村を走る観光用の機関車 (有料) に乗ってください。
この機関車は、村のメインストリートだけではなく、城壁の外も周ってくれます。
ただ、高台の上で停車してくれないので、ゆっくり写真を撮りたい人は徒歩か車で行きましょう。
私は下戸なのであまりピンと来ませんが、ワイン好きな人にとっては、リクヴィルといえば「ワイン」や「ブドウ畑」のイメージのほうが強いかと思います。
旅行中「ひとりで旅してるの?あなたそんなにワインが好きなの?」とよく聞かれたので、欧米人にとっては、リクヴィル=ワインなのかもしれませんね。
ネットの口コミを見ていると美味しいと好評なので、村のワイナリーでテイスティングしてみたり、レストランでワインを堪能するのも良さそうです。
ܤ ܤ ܤ ܤ ܤ
リクヴィルはクリスマスシーズンもかなりおすすめで、青々としたブドウ畑に囲まれる夏季とはまた違った雰囲気が味わえます。
▼村全体がクリスマスムードに包まれます♡
リクヴィルへの行き方・アクセス情報
では、最後にリクヴィルのアクセス情報を記載します。
公共交通機関 (バス) 利用の場合
公共交通機関を利用する場合、選択肢は「バス」一択です。
コルマールからローカルバスが出ており、106番バスで所要約30分、3.7ユーロです。
バス停は、コルマール駅の出入口 (観光名所が集まる旧市街方面側) を出てすぐ右に曲がります。106番はいちばん奥です。
行き コルマール → リクヴィル
帰り リクヴィル → コルマール
- 時間帯によっては極端に本数が少ないので注意が必要です。
- 日曜は運休です。
- 一番上の行 (Période de circulation) の「Année」は通年「Scol」は学期中のみ。つまり、学校が休みのバカンス期間は、ただでさえ少ないバスの本数がさらに減ります。
- 2017年8月時点の情報です。最新の時刻表はこちらのサイトをチェック>>Haut-Rhin.Fr
上記から何となく想像できるかと思いますが、リクヴィル行きのローカルバスは、地元民が通学等で利用するための目的で運行しています。
そもそもターゲットが観光客ではありませんので、私たち旅人にとっては利用しづらいかもしれません。
観光客の大半はフランス人&欧米人なのですが、観光客の足は自家用車が一般的です。
ここは陸続きのヨーロッパ。観光客は皆、自分の車 (またはレンタカー?) でここまで運転して来ているので、バス組は少数派といえるでしょう。
タクシ―利用の場合
個人的に、タクシーは割高なのであまりおすすめしませんが、私が訪れた日がたまたま日曜日だったので、仕方なくコルマールからタクシーを利用しました。
滞在していたコルマールのホテルからリクヴィルまで、所要20~30分程度で38ユーロでした。
ゆかり
そして、帰り道はさらにハードルが上がりました。
リクヴィルのような小さすぎる村にはタクシー乗り場が無い (常駐していない) 為、周辺の街から呼び寄せる必要があります。
- コルマールもリクヴィルも田舎なので、UBERは走ってなかったです
- タクシーを呼ぶ場合、観光案内所に依頼するのが無難かと思います
私は観光案内所に頼む気満々だったのですが、何故か閉店ガラガラでした。
仕方なくレストランの店員に頼んでタクシー会社に電話してもらったところ、「今はすべてのタクシーが出払ってるから空きが無い」と言われてしまいました。
ハイシーズンなので、タクシー運転手も大忙し(?)なのかもしれません。
足が無く困り果てていたら、レストランで隣の席に座っていたイタリア人の老夫婦が「私たち、今日はコルマールの宿を予約していて、あと1時間後に出発する予定なの。あなたも乗ってく?」と声をかけてくださりました。
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日本でも海外でも、見知らぬ人の車には極力乗らないようにしている私ですが、その老夫婦が気品のある優しそうな方だったので、お言葉に甘えてお願いすることに。
なんとかホテルに戻ることが出来ましたが、日曜のリクヴィル訪問はなかなか大変でした。平日か土曜に行くのが望ましいです。
リクヴィルだけでなく、周辺のリボーヴィレやエギスハイムも併せて周りたい場合は、
- 平日でもバスの本数が少ないため、1日で周り切れない可能性がある
- フランスのタクシーは高い
…ということから、現地ツアーを利用したほうが効率良く周れる & 安く済むのかもしれません。
ܤ ܤ ܤ ܤ ܤ
アクセスの便利さには欠けるものの、リクヴィル村は フランスの豊かで美しい自然を感じられる場所だと思います。
アルザス地方を訪れる際は、ぜひリクヴィルにも足を運んでみてくださいね♡
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