コロナ禍の海外旅行ノウハウ集

南米旅行の予算はいくら?実際にかかった費用・周遊ルートまとめ

ウユニ塩湖 uyuni

旅行会社のパッケージツアーを使わず、自己手配南米を周遊したらどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

私は、2014年の2月中旬~3月中旬の約1ヶ月間、大学生活最後の春休みを利用し、兼ねてからの夢であった南米周遊旅行を実現しました。

本記事では、旅の費用と南米のお金事情について解説します!

 

まずは結論から。かかった費用の総額は?

さて、もったいぶっても仕方ないので、まずは結論から先に言っちゃいましょう!(笑)

私がこの旅行で使った金額は、約55万円でした!

▼訪れた主な旅行地はこちらです (※訪問順に記載)

  • ロサンゼルス(アメリカ、トランジットで訪問)
  • ナスカの地上絵(ペルー)
  • マチュピチュ(ペルー)
  • チチカカ湖(ペルー・ボリビア)
  • ウユニ塩湖(ボリビア)
  • イースター島(チリ)
  • イグアスの滝(アルゼンチン・ブラジル)
  • ブエノスアイレス(アルゼンチン、トランジットで訪問)

「1ヶ月」というと長期間に思えるかもしれませんが、南米大陸は広大で移動に時間を取られる為、相当な弾丸旅でした(笑)

 

金額の内訳は?

航空券代:計33万1160円

航空券は、南米周遊エアパス (サウスアメリカエアパス)を利用しました。

エアパスは個人手配不可なので、旅行会社に発券を依頼しました。

  • アメリカン航空分:計15万9780円
  • ラン航空分:計17万1380円

南米周遊エアパスについての詳細は、下記の関連記事からどうぞ。

エアパス 南米周遊エアパスとは?

 

準備編:計3万2520円

出発する前、旅の準備段階で必要になったモノの出費です。長期旅だったので、レンタルWifiは借りませんでした。

  • パスポート (今回は既に取得済)【0円】
  • ESTA (米国の電子渡航認証システム、今回は既に取得済)【0円】
  • 海外旅行保険 (損保ジャパン、PBタイプ)【8,610円】
  • ブラジルビザ (名古屋の場合)【2,750円】
  • イエローカード (黄熱病予防接種)【1,0830円】
  • 国際免許証 (愛知県の場合)【2,400円】
  • 国際学生証【1,430円】
  • 高山病の薬 (ダイアモックス、受診料込で8錠)【5,000円】
  • skype電話クレジット【1,500円】

 

クレジット支払分:計3万1740円

クレジットカードで支払った分の金額です。

そもそも、南米ではカードが使えるお店がかなり限られていますし、カードを切るのが何となく怖かったので(スキミング被害とか)、トランジットで訪れたアメリカでしか利用していないです。

マチュピチュの列車や入場料、ウユニ塩湖の塩のホテルは、事前に日本でネット予約をしていきました。

  • ユニバーサルスタジオ入場料 (84USドル)【8,708円】
  • UNION駅からロサンゼルス空港までのバス (片道7USドル)【726円】
  • ペルーレイル (マチュピチュ行きの列車、往復)【12,807円】
  • マチュピチュ入場料 (マチュピチュ+ワイナピチュ)【5,916円】
  • ウユニ塩湖の塩のホテル (ルナサラダ1泊、2人部屋、1人分)【3,583円】

 

現地で使った現金:計15万7456円 (1,514USドル)

宿代、食事代、バス・タクシー等の交通費代、現地ツアー代、お土産代等々。

いちおう、毎日その日に使った金額をメモしていたのですが、1ヶ月分の内訳をここに全部書き出すと超長くなってしまうので、金額が高いものだけ抜粋して記載します。

  • ナスカの地上絵 セスナ遊覧 (80USドル)【8,320円】
  • ラパス空港税 (25USドル)【2,600円】
  • イースター島 国立公園入場料 (60USドル)【6,240円】
  • イースター島 レンタカー (120USドル÷4人)【3,120円】
  • イースター島 夜のショー (30USドル)【3,120円】
  • イグアスの滝 ヘリコプター遊覧 (120USドル)【12,480円】

分かりやすいよう日本円表記にしてありますが、実際はすべてUSドルに両替して現地に持っていきました。

(※2014年当時のレート【1ドル=104円】計算)

日本円は、南米では両替できないことが多いので、USドルから各国の通貨に両替していました。また、USドルがそのまま使えるときもありました。

 

そして、上記をすべて足し合わせると、

計55万2876円、という金額になったというわけです。

 

旅費総額に影響を及ぼした事柄

ここからは、「約55万円」という合計金額の決め手となった要素を、私なりに掘り下げて分析してみました。

 

プラス要素①:友人旅

まず大前提として、この旅行、ひとり旅ではありません。女4人で旅していました。

つまり、旅行中はありとあらゆるものを割り勘できるというわけです。宿は2人部屋 or 4人部屋を利用し、タクシー、レンタカーも1台で納まる人数です。

これがもし1人旅だった場合、宿はドミトリー(相部屋)を使うとしても、タクシーは1台分の料金を払わないといけません。

南米では頻繁にストライキが起こるので、予定では「長距離バス」を使うところを、急遽「タクシー」に変更せざるを得ないことも多々ありました。

物価が安いので、タクシー代もヨーロッパなどと比べるとかなり安いですが、なんせ移動距離が長いので、何時間もタクシーに乗れば巨額の請求が発生します。

例えば、ボリビアのストライキでバスが運休になり、220kmの長距離を急遽タクシーで行くことにしたのですが、料金は1台180USドルでした。(ホテルが呼んでくれた安全なタクシーなので、なおさら高いということもある)

これを1人で払うとしたら号泣モノですね…。

 

プラス要素②:基本的には節約!笑

当時は学生でお金が無かったので、削れるところは頑張って削ってました。

弾丸旅なので、どうせ宿は「寝るだけ」の為のもの。

だいたい1泊あたり、500円~2,000円くらいの価格帯の安宿に泊まっていました (※割り勘後の金額)。

水しか出ないシャワーも我慢しましたよ…(涙)

ウユニ塩湖の塩のホテルが地味に高かったのですが、なかなか出来ない体験だと思ったので、ここは頑張って奮発しちゃいました♡(笑)

 

マイナス要素①:長距離移動は主に飛行機を利用

南米大陸は、かなり広大です。

とはいえ、イースター島を除き、1つの大陸内にありますので、陸路で国境超えをすることも可能ではあります。

南米は長距離バスが発達しており、価格も安いので、何十時間もかかる長距離バスを乗り継いで移動するバックパッカーも多いです。

が!

私は長距離移動のほとんどは飛行機(空路)でした。

▼この旅の主な「長距離移動」一覧

  • リマ→クスコ:飛行機
  • クスコ→プーノ→ラパス:バス
  • ラパス→オルーロ→ウユニ:バス鉄道
  • ラパス→サンティアゴ→イースター島:飛行機
  • イースター島→サンティアゴ→ブエノスアイレス→イグアス:飛行機
  • イグアス→ブエノスアイレス:飛行機

…といったように、かなり飛行機に乗りまくってます。南米間の移動だけで、なんと7回も!

日本から南米までの飛行機も合わせると、余裕で10回は超えます。

総額「55万円」の内、航空券代は「33万円」なので、旅費の6割が航空券代で占められているというわけですね。

 

高くても飛行機移動にした理由は、私が行った時期が雨季だったからです。ウユニ塩湖の鏡張りを見ようと思うと、雨季であることは必須条件なので。

しかし、雨季の南米というのは非常に不安定でもあり、危険な時期でもあります。

南米の道路は、日本のようにアスファルトで舗装されているとは限らないので、車輪が泥にハマって動けなくなったり、道が水没して車が通れなくなったりと、とにかくトラブルが絶えないと聞きます。

また、道によってはガードレールが無い為、バスが崖から滑り落ち、乗客が死亡する事故も起きることもあります。

以上の理由から、私は「安全」と「時間」をお金で買うことにしました。

 

マイナス要素②:イースター島の物価の高さ

おそらく、ここに行かなければ大幅に減額できたと思うんですけどね…。

それを承知で、モアイに会いたかったのですよ!!!

そもそもイースター島は「島」なので、チリ本土よりも輸送コストがかかります。

かつ、完全にリゾート地なので、宿泊代から食費まで、ありとあらゆる物の値段が観光地価格!

また、サンティアゴ (チリ) からイースター島までの飛行機は、あの悪名高い「ラン航空」の独占路線なので、強気の航空券価格でした(泣)

 

旅費をどのように工面したか

学生ですので、必死にアルバイトをしてお金を貯めました。

旅行の1年以上も前から「卒業旅行は絶対南米!!!」と心に決め、コツコツと計画的に貯金をしていましたので、親からの援助は受けていません。

やばい!卒業間近なのにお金が無いよ!という学生さんは、賛否両論あるかと思いますが、私は親に借金してでも今行くべきだと思います。

就職して社会人になったら、長期休みなんてそうそう取れません。

 

私の総評

旅行費合計「55万円」というのを高いと思うか、それとも安いと思うか。

感じ方は人それぞれかと思いますが、個人的には、これだけ沢山の場所に行って、1か月で55万はかなり安く行けたな、と思いました。

何故かというと、もしも旅行会社のパッケージツアーを使ったら、絶対にこの程度で済まないからです。

旅行を計画している段階で、旅行会社数社に見積もりを出してもらったのですが、もしこの行程を全部ツアー化するしたら、だいたい160万~200万くらいかかると言われました。

(※こんなよくばりなツアーはないので、オーダーメイドツアーになる)

▼参考までに、大手旅行会社の南米ツアーの旅行代金はこちら

【例1:HISウユニ塩湖・マチュピチュ・ナスカの地上絵 / 10日間669,800円~819,800円

【例2:JTBウユニ塩湖・マチュピチュ・マイアミ(フロリダ) / 11日間999,000円

▼若者に人気のtrippiece(トリッピース)は、上記と比べると良心的なお値段です

2017~18 ウユニ&マチュピチュ企画 / 9日~13日間 → 456,610円~599,610円

 

旅行中、たまに日本の旅行会社のツアー団体に遭遇しましたが、シニア客ばかりで、若い参加者はあまり見かけませんでした。

南米で出会った若い旅人たちは、私と同じように自己手配で旅をしている人が多かったです。

世界一周中、という人もけっこういます。

  • 費用を安く抑えたい!
  • 好きな場所を好きなだけ自由に周りたい!

ならば、自己手配がオススメですが、万が一トラブルに巻き込まれた場合は、すべて自己責任となります。

「自己手配」と「パッケージツアー」のメリット&デメリットをきちんと理解し、納得の上で決断してくださいね。

それでは良い旅を~♪( ˆoˆ )/