お花模様が施された可愛いらしい家並みが話題を呼び、近年ペイントアートの村として知られるようになった「ザリピエ」。
本記事では、ザリピエまで公共交通機関を使って行く方法について詳しく解説します。
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ザリピエってどこにあるの?
ザリピエ(Zalipie) は、ポーランドの南部に位置する、人口750人ほどの小さいな村です。
▼ザリピエの歩き方&見どころについては、こちらの記事をご覧ください
ポーランドの可愛いお花模様の村「ザリピエ」の歩き方&見どころまとめポーランドの古都クラクフ(Kraków)から日帰りで訪れるのが一般的で、クラクフとザリピエは直線距離で約70km離れています。
公共交通機関を使う場合、クラクフから直接ザリピエに行く方法は無いので、必ずタルヌフ(Tarnów)という街を経由することになります。
クラクフからタルヌフまでの行き方
選択肢は2つあります。
- 鉄道 (所要:1時間~1時間半、12PLN)
- バス (所要:1時間半、15PLN)
旅行者のブログを見ていると、鉄道で行った人が多いようなので、私は鉄道で行きました。
クラクフ本駅(Kraków Główny)より、タルヌフ駅(Tarnów)行きの電車が出ています。
※Głównyはポーランド語で「メインステーション」の意
▼参考までに、こちらが私がザリピエに行った日(8月平日)の時刻表です。
最新の時刻表は、ポーランド鉄道(PKP)公式サイトで確認できます。
始発は朝3時台で、1時間に2本程度走っています。
乗る電車によって若干の違いがありますが、所要時間は1時間〜1時間半です。
私は、9:26クラクフ発~10:46タルヌフ着の電車に乗り、運賃は12PLN(約370円)でした。(クレジットカード払い可)
▼私が乗ってた電車はこちら
▼2等車の座席はこんな感じ。席は決まってないようなので、自由に座ってOK
行きはガラガラでしたが、帰りはほぼ満席でした。(時間帯によるのかも)
途中、いくつかの駅に停車しますが、乗り換えは無いので楽ちんです♪
タルヌフ駅(Tarnów)よりも手前に、Tarnów Mościceという駅があるのですが、間違えてこちらで降りてしまわないよう気をつけましょう。
▼こちらがタルヌフ(Tarnów)駅です
さて、駅に着いた後は、必ずトイレに行くことをおすすめします。(←重要)
有料で5PLN(約150円)です。
鉄道がたったの12PLNだったのに、やたらトイレの値段高くね?!とツッコミたくなりますが、ザリピエでトイレに行ける場所はかなり限られているので、ここで済ませておきましょう。
タルヌフからザリピエまでの行き方
ここからザリピエまではミニバスで向かいます。(所要:約1時間)
ザリピエ行きのミニバス乗り場は、タルヌフ駅から少し離れた場所にあります。とはいえ、徒歩2分程度です。
ここで「Gręboszów」方面行きのミニバスを探しましょう。
バス停そのものはすぐ見つかると思うんですが、旅行者にとって難解なのは、
様々な方面に向かうバスがひっきりなしに到着するので、どのバスがザリピエに行くのか見分けがつかない、ということ。
いちおう、車のフロントガラスに行き先を書いたボードが置いてあるので、それをチェックしてもいいのですが、
念のため、運転手さんにザリピエに行くかどうかを確認しましょう。
優しい運転手さんだったら、ザリピエに着いたときに「ここだよ」って教えてもらえますし。
私は、バス停に着いてキョロキョロしていたところ、ポーランド人っぽい女の子グループに、
「あなたもしかしてザリピエに行くの? 私たちもザリピエに行くところだからついてきて!」
という有難い言葉を頂いたので、一緒に行くことに。
▼こちらがザリピエ行きのミニバスです。「バス」というより「バン」って感じですね。
写真だと見にくいですが、フロントガラスのボードに行き先が「Gręboszów」と書いてあります。
運賃は一律6PLN(約180円)前払いです。乗車してすぐ、運転手さんに直接お支払いします。
ポーランドは、比較的クレジットカードの使えるお店が多いのですが、ザリピエに行く際は、必ず現金を用意しておいてください。
このミニバスの運賃含め、タルヌフ駅の有料トイレ、ザリピエのお土産屋さん等々、カードが使えない場面が多々あります。
私は11時タルヌフ発のミニバス(到着が15分くらい遅れてたけど)に乗り、12:15くらいにザリピエに到着しました。
▼こちらがザリピエのバス停です
地図のバス停(行き)の部分で降ろされますので、ここからいよいよザリピエ観光のスタートです!
▼ザリピエの歩き方&見どころについては、こちらの記事をご覧ください
ポーランドの可愛いお花模様の村「ザリピエ」の歩き方&見どころまとめ
ミニバスの時刻表について
タルヌフからザリピエを結ぶミニバスの時刻表(ダイヤ)について、気をつけるべき点があります。
ガイドブックに「ただしミニバスの時刻表はたびたび変わる」と記載させているように、実際、時刻表はコロコロ変わっているようで、
ブログを書いてる私が言うのもアレですが、正直、ネットの情報はあまり当てになりません(笑)
▼EURO TRANS公式サイトからタルヌフ~ザリピエ(行き)の部分だけ抜粋したもの(2018年8月時点)
いちおう、私もEURO TRANS公式サイトを見て事前に時刻表を調べてはいたのですが、
しかし、私がタルヌフのバス停で出会った女の子グループが見せてくれた紙の時刻表には、「11:00」との記載が。
え???11:10はあるけど、11:00なんてネットの時刻表には載って無いよね…?と疑問に思いました。
さらにさらに、ザリピエに到着後、観光する前に
帰りのバスの時刻を調べるべく、バス停に貼ってあった時刻表を見に行きました。
土曜日や日曜日の時刻表の部分はビリビリに破かれていて、もはや解読不可能なのですが(笑)、
なんとか月~金曜(平日)はかろうじて残っていたので、「15:27に乗って帰ろうかな~♪」なんて考えていました。
- 15:27(←これに乗ろうと思ってた)
- 16:47
- 17:52
- 19:52
そして、ザリピエ観光中、観光案内所的な役割を担っている文化センター (Dom Malarek)に立ち寄ったので、
「念のため、職員の人に帰りのバスの時刻を聞いておこう!」と思ったわたし。
しかしながら、スタッフの誰一人として英語は通じず、Google翻訳を使ってポーランド語で説明するも、「調べるからちょっと待ってて」と言われる始末。
「おいっ!観光案内所なのに、即答できないのか・・・」と思いながらも5分くらい待たされ、得られた回答は、
14:40発 と 17:30発(終バス)
ええええ????なんか本数少なくない?
だけど、調べるのむっちゃ時間かかってたし、8月っていちおうハイシーズンだし、何かの間違いだよね…( ←ただの現実逃避です、ハイ )
と思い直し、予定通り15:27発のバスに乗るべく、バス停に戻りました。
しかしながら、15時半を過ぎても一向に来ないバス・・
田舎なので、バス停の周りは人も車もあまり通らないのですが、
たまたま若い女の子が通りかかったのをチャンスと見て、バスの時刻を聞いてみることにします。
すると、「17:30よ」との回答が。。。
ここまでくると、私もさすがに現実を受け入れざるをえなくなり、結果、大人しく2時間待ちました(号泣)
唯一の救いは、日本から持参したレンタルWiFiが、こんなド田舎でもサクサク繋がってくれて、ネットサーフィンして時間をつぶせたことでしょうか。
jetfi(ジェットファイ)ありがとう・・・!
安かろう悪かろう? jetfiを実際にレンタルして使ってみたレビュー▼WiFiの写真撮っちゃうくらいヒマだったってことだヨ!!!(涙)
ザリピエは始発ではないので、結局、17:30発の予定が遅れてて、バスが来たのは17:50でした(白目)
行きと同じ運転手さんだったから、1台の車でまわしてるのかなあ?
この日は、22:30クラクフ発の夜行バスでウクライナに向かう予定だったので、正直 超ヒヤヒヤしてたのですが、なんとか間に合って良かった…!
これからザリピエに行くみなさん!
ミニバスの帰りの時刻(月~金曜)は、14:40発 と 17:30発(終バス)ですよ~!!!
ただ、この時刻表もいつ変わってしまうか分からないので、必ず文化センター(Dom Malarek)の職員の人などの地元の人に確認してくださいね。
まとめ
行ってみて分かったのですが、ザリピエを訪れる観光客って、大半が車で来てるんです。
そう、ここは陸続きのヨーロッパ。ポーランド人または欧米人観光客は、自家用車組(またはレンタカー?)が多い印象です。
もちろん、公共交通機関を使ってる欧米人や団体ツアー客もいらっしゃいましたが、バス組は少数派です。
私が訪れた8月はいわゆるハイシーズンですが、そもそも、ザリピエ行きのミニバスはザリピエに行く観光客のために作られた路線ではないので、旅行者としては、なかなか使いづらい部分もあるかとは思います。
また、土曜・日曜・祝日はかなり本数が激減するので、バスの時間に縛られるのが億劫な方は、割高ですが現地ツアーを使うというのも一つの選択肢になると思います。
▼ザリピエに現地ツアーで行く方法については、こちらの記事にまとめています
ザリピエに現地ツアーで行く方法~ツアーのメリット&デメリットを解説~▼ザリピエの歩き方&見どころについては、こちらの記事をご覧ください
ポーランドの可愛いお花模様の村「ザリピエ」の歩き方&見どころまとめ