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【コロナ禍の海外旅行】日本帰国に必要な書類&隔離生活レポ

コロナ禍の海外旅行 帰国編

2021年10月現在、日本の水際対策はかなり厳しいため、日本に帰国することは容易ではありません。

日本人が日本に帰国する場合でも、過去に 書類の不備などを理由に入国を許可されず、出発地に強制送還されてしまった事例もあります。

旅も終盤になってくると何かと気が緩みがちですが、「知らなった」「なんとかなる」では済まされないので、帰国の準備は入念に行いましょう!

加えて、帰国後の自主隔離生活についても触れています。

コロナ禍においては、状況やルールが頻繁に変わるため、記載されている情報が古くなっている可能性があります。厚労省のホームページで、必ず最新の情報を確認してください。

日本帰国に必要な書類

2021年9月時点で、日本帰国の際に 下記3つの書類が必要でした。

  • 出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書
  • 誓約書
  • 質問票WEB

では、順番に解説します。

出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書

帰国者にとって、これが最大の懸念材料となります。

日本の場合、

  • 検査証明書の様式厚労省所定のフォーマットを使用しなければならない
  • 検査証明書の要件:有効な検体、検査方法、検査時間等の細かいルールがたくさんある

という点が非常に厄介です。

検体証明書についての詳細は、厚労省のホームページを入念にチェックしてください

帰国直前になって慌てないよう、事前に帰国便の出発地のPCR検査機関を調べておくことをおすすめします。

各大使館のホームページに、日本政府が定める検査証明書を取得できる検査機関リストがありますので、大使館お墨付きの検査機関の中から選ぶのがおすすめです。

陰性証明書

陰性証明書は、チェックイン時に航空会社のグランドスタッフに提示して、最終的に到着地の空港で回収されます。

PCR検査については、別記事でも詳しく解説しています。

コロナ禍の海外旅行 PCR検査 海外渡航前に知っておきたいPCR検査の基礎知識

誓約書

誓約書

「私は帰国後の隔離ルールを遵守します」という誓約をする書類です。

フォーマットは厚労省のホームページからダウンロードできますが、帰国便の機内で配布されるので、機内で記入してもよいと思います。

※分かりにくいですが、ページの一番下に日本語または英語のフォーマットがあります

誓約書は、日本到着後に空港で回収されます。

質問票WEB

厚労省の質問票回答受付ページにアクセスして、ひたすら回答していきます。所要時間は10分程度です。

質問票

事前に回答を済ませておくこともできるのですが、日本帰国便の座席番号を入力する欄があるので、空港で入力するのがよいかもしれません。

座席番号を記入する理由は、日本到着後に受けたコロナ検査で陽性者が出た場合、周辺に座っていた乗客 (濃厚接触者) に何らかの措置を取るためだと思われます。

回答が終わるとQRコードが発行されるので、スクリーンショットを撮って保存しておきましょう。

このQRコードは、日本到着後に空港職員に提示します。

* * *

3つの書類がすべて揃い、よし、これで終わった!…と思いきや、最後に成田空港で別の書類を追加で記入させられて、

まだあるんかーい!!!と心の中で叫びましたとさ(笑)

書類

注意

到着国の入国条件を満たしていない乗客を乗せてしまうと、航空会社が責任を取ることになるため、出発国のチェックインカウンターで書類を念入りにチェックされます。

とりわけ陰性証明書に関しては、細かなルールがたくさんあるため、不備の無いように準備してください。

日本帰国 (水際対策) に関する管轄は、外務省ではなく厚生労働省です。

疑問・不明な点がある場合は、厚労省のホームページをチェックし、それでも分からないことがある場合は、コールセンターに電話して確認しましょう。

受付番号

0120-220-027
0120-248-668
0120-110-857
050-1741-8558
050-1751-2158

※番号は5つありますが、すべて同じ窓口に繋がります。050から始まる番号は、海外からでも通話可能です。

受付時間

9時から21時まで (土日祝日含む)

 

スマートフォンの準備

隔離中の必須アイテム、スマートフォン。

今どきスマホを持ってない人はほぼいないと思いますが、無い場合は日本の空港で自費レンタルさせられます。

厚労省指定のアプリをインストール

下記3つのアプリは、前述した誓約書で「インストールします!」と宣言したものです。

日本到着後に空港職員にチェックされるので、それまでにインストールしておきましょう。

健康居所確認アプリ (My SOS)

詳細は後述しますが、位置情報や健康状態を報告したり、健康センターからのビデオ通話に応答するために使用します。

MySOS

MySOS
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接触確認アプリ (COCOA)

コロナ陽性者と接触した可能性がある場合、通知が届きます。

COCOA

COCOA
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位置情報設定・保存 (Google Maps等)

入国後に陽性となった場合等に、位置情報の記録を保健所等に提示するために必要です。

Google Maps

Google Maps
posted withアプリーチ

My SOS以外は、何事もなければ、スマホにインストールして放置プレイです。

 

成田空港の検疫の流れ

コロナ前ならば、空港到着後から外に出るまで30分~1時間もかからないくらいかと思いますが、現在の日本の水際対策はめちゃくちゃ厳しいので、まだまだ旅は終わりません!(疲)

私の場合、ざっくりまとめると下記のような流れでした。

※写真撮影禁止だったので、文章のみでお送りします

【18:55】成田空港到着。機内で待機。

【19:10】降機。乗客全員が下りるまで待機。

【19:25】空港内を移動して、追加書類の記入。

【20:10】書類チェック

【20:20】抗原検査を受ける。

【20:25】スマホの設定やアプリのチェック。今後の自主隔離に関する説明を受ける。

【20:50】すべてのチェックが終わり、抗原検査の結果を待つ。

【21:10】抗原検査の結果が出る。

【21:30】入国

【21:35】スーツケースをピックアップ。税関。

【21:40】解放 (やっと)

空港到着から解放されるまで2時間45分かかりましたが、強制隔離を控えている場合は、もっと時間を要するみたいです。

検疫では、数えきれないほどの空港職員の方々と接することになり、その業務に多くの人員が投入されていることを実感しました。

トータルで拘束された時間は長いもの、職員の方々は皆テキパキと仕事をこなし、まるでスタンプラリーのように進んでいくので、この “安定感” は日本ならでは…(笑)

注意
  • 空港内をたくさん歩くので、歩きやすい靴&手荷物は極力減らしたほうがいいです。
  • 空港に到着して、抗原検査を受けるまでは飲食禁止です。 (消化酵素により、感度が低下するため)

抗原検査の費用は無料で、唾液を採取するだけなので簡単に終わりました。

結果が出るまでドキドキだったのですが、陰性でホッとしました。

陰性証明書

ゆかり

結論:日本への入国が一番厳しい(号泣)

 

空港から待機場所までの移動手段

空港から隔離場所 (自宅) に戻る際の注意点ですが、海外からの帰国者は、公共交通機関を使用することができません

もちろん、国内線も公共交通機関に該当するのでNGです。

選択肢としては、

  • 家族に自家用車で迎えに来てもらう
  • 帰国者向けのハイヤー送迎サービスを利用する
  • 乗り捨てでレンタカーを借りて、自分で運転して帰る

関東在住の知人たちは、家族が空港まで迎えに来ていたようですが、地方在住者はそういうわけにはいきません。

私は名古屋在住なので、当初は、成田空港でレンタカーを借りて、自分で運転して帰ろうと思っていたのですが、

長時間フライトで疲れている中、高速道路で居眠り運転をして交通事故…を心配した親が、名古屋から成田まで、自家用車で迎えに来てくれることに!(まさかの超VIP待遇)

親族などの協力者がいない場合、コロナ禍においては 帰国後の出費が大きくなります

MEMO

エミレーツ航空の場合、乗客限定無料シャトルバス (名古屋駅⇔関空) は、公共交通機関には該当しないため、名古屋在住者にとっては有難いサービスです。

 

14日間の自主隔離生活レポ

さて、ここからは長い自主隔離生活が始まります。

隔離中に毎日必ず行うことは 主に3つで、前述した MySOSという健康居所確認アプリを使用します

  1. 現在地の報告
  2. 健康状態の報告
  3. ビデオ通話への応答

MySOS

現在地の報告

1日に2~3回くらい、時間はランダムで通知が来るので、その都度「現在地報告」ボタンをタップして報告完了です。

MySOS

健康状態の報告

1日1回、11:00~14:00までの間に、自身の健康状態に関するアンケートに回答します。

MySOS

ビデオ通話への応答

1日1回、入国者健康確認センターから、居所確認のためのビデオ通話がかかってきます。

ゲリラ的に突然着信があるので、できるだけスマホを手元に置くようにしていました。

厳密には1分前に通知が来るのですが、いつ電話がかかってくるか分からないです。

  • AIによる自動ビデオ通話
  • オペレーターとのビデオ通話

2種類があるようですが、私は14日間すべてAIでした。

▼お昼寝してたら起こされた図(笑)

MySOS

数ヶ月前に帰国した知人は、オペレーターとの通話が多く、AIは4日くらいしかなかったと言っていたので、人員削減?かもしれません。

過去の通話履歴から判断するに、帰国日翌日のみ夕方で、それ以降はお昼前後の時間帯、隔離終盤は朝の時間帯が多かったです。

MySOS

隔離中でも、

  • 健康維持のために散歩に出かける
  • やむをえない生活必需品の買い物

等はOKとのことですが、位置情報を握られ、おそらく常に監視されています

MEMO

10月に帰国した地方在住の方 数名から聞いた話によると、隔離期間中に自宅訪問があったそうです。

事前説明は一切無し、かつ抜き打ち訪問で、いくつかの民間警備会社に委託してランダムに訪問しているらしいです。

その方は濃厚接触者ではなかったですが、濃厚接触者の場合、かなりの頻度で訪問チェックがあるようです。

私の場合、訪問は一度も無かったのですが、隔離中はずっと家にいたほうが無難かなと思い、ひたすら自宅にひきこもってました。

私の仕事はオンラインで完結するので、リモートで仕事に打ち込んでいたら、あっという間に14日間が過ぎ去ったような気がします。

50ヶ国以上旅をしているので、あまり信じてもらえないのですが、超出不精でお家大好きなので、さほどストレスは感じませんでした。

ゆかり

旅のときだけ、ハイパーアウトドアに七変化します!

そんなこんなで隔離生活を終え、コロナ禍の海外旅行は幕を閉じました。

ー完ー

コロナ禍の海外旅行 まとめ記事 【コロナ禍の海外旅行】リスクを最小限に抑えつつ、最大限に旅を楽しむためのバイブル

ゆかり

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