メキシコでとりわけ美しい街並みを誇り、近年人気上昇中の グアナファト(Guanajuato)
念願叶って訪れることができたので、旅に役立つ情報をまとめてみました!
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カラフルな街並みが広がる世界遺産
グアナファトは、メキシコ中部に位置するグアナファト州の州都です。
山に囲まれた標高2040mの小さな街ですが、16世紀に銀が発見されて以来、200年以上にも渡り世界の約3分の1の銀を産出していました。
当時の鉱山ブームでもたらされた富がこの美しい街を作り上げ、近郊の銀山と共に世界遺産に登録されています。
中世ヨーロッパを彷彿とさせるスペイン植民地時代のコロニアル建築と、カラフルな街並みが観光客を惹きつけ、現在は観光地として人気を博しています。
ピンクやブルー、イエローで飾られたカラフルな景色を見ていると、ワクワクしてきます♪
乙女心をくすぐりまくりの色使い、さりげなく飾られている鉢植えの可愛らしさ。
どこを切り取っても絵になる街です。
毎年10月に2週間にわたって開催されるセルバンテス祭では、海外からも音楽家や劇団が集まり、街中が華やかな舞台となります。
グアナファトのおすすめ観光スポット
グアナファトの主要観光スポットの殆どは旧市街に集中してますので、基本的には徒歩で簡単に周れてしまいます。
メインストリートはフアレス通り (Av.Juarez) で、その通り沿いにあるラパス広場 (Plaza de La Paz) が、中心部の中でもとりわけ賑わいをみせています。
では、グアナファトの観光スポットを紹介していきます♪
ピピラの丘 (Monumento al Pipila)
グアナファトといえばこの景色!というくらい有名なビューポイントです。
ここから旧市街を一望することができます。
山の斜面に建ち並ぶ家々が作り出す色鮮やかな景観は、まさにLEGOブロックの世界観!
さらに、夜になると夜景も素敵です♡
日が沈み、街灯が点き始めると、街は一気にロマンチックな雰囲気になります。
▼街灯の灯りが宝石のように煌めく、ロマンチックな夜景
これが、グアナファトが “宝石箱をひっくり返したような街” なんて表現がされる所以なのです。
ゆかり
街全体が赤く染まる夕暮れ時も美しいので、日が落ちる少し前にピピラに来て、ゆっくり景色を楽しむことをオススメします。
旧市街にも宿はありますが、おすすめは丘の上にあるホテルに泊まること!
私は、ホテルのバルコニーから心ゆくまで夜景を堪能しました。
市内中心部(セントロ)から→ピピラの丘まで行く方法は、
- フアレス劇場裏側からピピラの丘を結ぶケーブルカーに乗る
- フアレス通りからバスに乗る
- 歩く(笑)
の3パターンがありますが、私のおすすめは徒歩です!
一般的なのはケーブルカー利用だと思うのですが、私は年末年始のハイシーズンに行ったからか、上りも下りも長蛇の列で、「列に並ぶより歩いたほうが早いのでは?」という結論に至りました(笑)
▼写真に写ってない部分も含め、かなりの混雑具合
歩いていく場合、けっこう急な小道の階段を上り下りします。
グアナファトは標高が高いので、ちょっと登っただけでもすぐ息が切れます。(←単に私が運動不足なだけ?笑)
しかし、そんな大変な思いをしている観光客を気遣って(?)か、道中がカラフルなストリートアートで溢れ、歩いていてめちゃくちゃ楽しいです♪
私は写真を撮りながら時々立ち止まって自然に休憩してたので、歩き疲れたらとりあえず写真撮りましょう(笑)
私は昼に歩いたので何ともなかったですが、道中には強盗もしばし出没するそうです。
日中でも人通りがかなり少ない道なので、日が暮れてからの散策はぜったいに避けましょう。
バシリカ教会 (Basilica)
ラパス広場の目の前にあります。
グアナファトのシンボルともいえる、黄色の壁が目を引く教会です。無料で中にも入れます。
ピピラの丘から遠目で見てみると、旧市街の中心に位置していることが分かると思います。
▼年末年始はクリスマス仕様でした♡
口づけの小道 (Callejon del Beso)
カップルに絶大な人気を誇るスポットです。
グアナファトの小道の幅は大変狭く、道を挟んで向かい合って建つ家のバルコニーからキスができるほど、というたとえから、その名がついたそうです。
また、隣同士で犬猿の仲だった家の男と女が恋に落ち、夜に窓辺から身を乗り出して口づけを交わした、という説もあります。
ゆかり
この場所でキスを交わしたカップルは幸せに暮らすことができる、という言い伝えがあることから、もれなくカップルのキスシーンを見かけます(笑)
▼上でも下でもキス(笑)
かなりの人気スポットなので、細い小道の前には、キスの順番を待つカップルがずらり。
個人的には、こんなに大勢の目の前でキスするなんて、どんな公開処刑だよ、と思うのですが、当の本人たちは気にしてない模様です(笑)
イダルゴ市場 (Mercado Hidalgo)
鉄道駅の駅舎跡を改装して作られた市場です。中に入ってみると、確かに駅舎の名残りを感じられます。
生鮮食品から日常雑貨まで売られており、市場特有の雑多感と活気に溢れています。
▼1階は飲食のお店が多いようです。
2階は、メキシコらしいカラフルな色使いの民芸品や衣類が売られていますので、ここでお土産を買うこともできますよ。
観光客で賑わい活気があるメイン通りを歩くのも楽しいですが、グアナファトの更なる楽しみは小道散策!
それほど大きな町ではないので、カメラを片手に、細く入り組んだ旧市街を隅々まで散策してみましょう♡
グアナファトのオシャレなレストラン&カフェ
市内中心部には、オシャレなレストラン&カフェがたくさんあります。
ラヴィアン・ローズ (La Vie en Rose)
ガイドブックにも載っている有名店です。1階がカフェ、2階がレストランになっています。
▼まず、入り口からオシャレ♡
女性ウケは抜群(笑)。メキシコというより、なんだかフランスに来たような気分です。
▼私はここでデザートをオーダー
▼2階に上がります
▼オーナーのセンスを感じられる内装
▼いちごのタルト。味も美味しい♡
歩き疲れて一息つきたいな~♡という時におすすめのお店でした♪
DOLÇETS
たまたまお店の前を通りかかった時に、ピンク色の外観が可愛くて、思わず立ち止まりました。
こじんまりとしたカフェです。内観は「カワイイ」というより「奇抜」?(笑)
Santo Cafe
橋の上にあるテラス席が、ちょっとした観光名所になっています。
道行く人を眺めながらひと休みするのに良さそうですが、テラス席は争奪戦なので、座るのはハードル高そうです。
テラス席に限定しなくても常時混雑してるので、OPENと同時に入るのが良さそうです。
グアナファトの行き方・アクセス情報
メキシコの首都であるメキシコシティからの行き方を紹介します。
グアナファトは、メキシコシティーから北西に約300キロメートル離れたところに位置しています。
長距離バスで行くのが一般的で、まずざっくりとルートを書き出すとこんな感じです。
- メキシコシティ北方面バスターミナル
↓ 長距離バス:所要4時間半~5時間
- グアナファト長距離バスターミナル(郊外)
↓ 市バス or タクシー:所要15~20分程度
- グアナファト(市内)
メキシコシティからグアナファトへ
下記2社が、グアナファト行きの直通バスを運行しています。
- Primera Plus社 (プリメラ プルス)
- ETN社
私は、Primera Plus社で行きました。時刻表は公式ホームページで簡単に調べられます。
参考までに、私がグアナファトに行った日の時刻表はこんな感じです。
▼行き:メキシコシティ→グアナファト
▼帰り:グアナファト→メキシコシティ
時刻表の閲覧まではできますが、バスの予約はできませんでした。(※当時の情報)
メキシコのバス会社は、メキシコ発行以外のクレジットカードの決済を認めていないケースが多く、Primera Plus社も例外ではありません。
ネットの口コミを見ていると、「1日に何本も出ているので、予め買っておく必要は無い」との意見が多く見受けられましたが、私が行ったのは年末年始というハイシーズンだった為、念のため前日にメキシコシティ空港のカウンターで購入しました。
(※もちろん、メキシコシティ北方面バスターミナルでも購入できます)
料金は、行きが602ペソ、帰りが541ペソでした。
公式ホームページではどの時間帯も金額が一律だったのに、行き帰りで金額が違う謎(笑)
現地で購入するぶんには、日本のクレジットカードでも決済できます。
前日の時点で3分の2が埋まっており、当日はほぼ満席でした。
▼メキシコシティ空港の、バス会社複合カウンター
当日にチケットを買う場合、出発地であるメキシコシティ北方面バスターミナル内にあるカウンターで購入します。
▼Primera Plus社とETN社のカウンターは隣同士のようです
待合室的な場所で待機。乗車前に、荷物チェック&ボディーチェックがあります。
▼車内はこんな感じ
▼座り心地が良すぎて、ほぼ爆睡してました(笑)
そこそこのお値段がするバスなだけあって、USBポートからスマホの充電ができたり、軽食とドリンクも無料で配られます。
▼りんごが丸ごとって…(笑)
車内にトイレがついているので、途中でトイレ休憩はありません。
そんなこんなで、グアナファト郊外にある長距離バスターミナルに到着!
至るところに日本語表記があったので、そんなに日本人観光客が多いのか~と思ってたのですが、ほとんど見かけませんでした(笑)
長距離バスターミナル(郊外)からグアナファト(市内)へ
バスターミナルは、市内中心部から離れた位置にあるため、ここからさらに「市バス」または「タクシー」に乗って中心部に向かいます。
出入口の目の前に、市バスの乗り場 &タクシー乗り場があります。
料金は、もちろん市バス (5ペソ) のほうが断然安いですが、
- バス停に近い
- 大通り沿い
以外の立地条件の宿を予約している人は、ホテルまでタクシーで連れて行ってもらったほうが無難かなと思います。
というのも、グアナファトは、
- 道が入り組み分かりづらい (=道に迷って時間をロス)
- 中心部から離れるほど坂がキツい (=荷物を担いで運ぶのが大変)
ので、ホテルの立地によっては、観光する前から萎えてしまいそうです(笑)
私は夜景を堪能したかったので、ピピラの丘付近の宿を予約していたのですが、タクシー移動にして正解でした。
高地で酸素が薄い中、重い荷物を持って丘の上まで急な坂道を登るとか…うん、拷問。
某ガイドブックには、タクシー代金の相場が「50ペソ前後」と記載されていましたが、
私の宿が中心部から離れていたからなのか、はたまたボラれているからか、70ペソ (約400円) でした。参考までに。
* … * … * … * …*
以上、グアナファト観光に役立つ旅情報でした♪
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