本当の姿を知ってほしい国「イラン」に行くべき5つの理由~親日で治安が良いって本当?~

イランに行くべき5つの理由

あなたは、“イラン” という国にどのようなイメージをお持ちですか?

日本のメディアから配信される、イランに関する情報はというと、

  • アメリカイスラエルと仲が悪く、常に火花を散らしている。
  • 国際社会の非難や制裁にも屈せず、核開発を続けている。
  • かつてのブッシュ政権はイランを「悪の枢軸」と呼び非難している。
  • 2018年11月より、アメリカはイランに対する経済制裁を全面的に発動している

・・・といった、おどろおどろしいイメージのせいで、危険な国だと思っている人が圧倒的に多いと思います。

2018-19年の年末年始に、私は女ひとりでイランを旅してきたのですが、出発前の周りからの反応といったら、まぁ散々なもの(苦笑)

でも、私の中で行ってみてイメージが変わったのは圧倒的に “イラン” でした。

本記事では、何故こんなにもイメージが悪いイランを “あえて” オススメするのか? その5つの理由と、

実際に訪れた私だからこそ分かるイランの “リアル” を、ありのままにお伝えいたします。

※2019年1月時点での情報です。今後、世界情勢等の変化により状況が変わる可能性もございますので、外務省渡航情報で必ず最新の情報を確認してください。

 

理由①:治安が良い

イランに行ったことの無い人からしてみれば信じられないかもしれませんが、イランはスーパーセーフティな国です。

私は女ひとり旅でしたが、イランで危険な目に遭ったことは一度も無く、治安は「基本的に問題無し」の部類に入っていると思います。

また、滞在中にひとり旅をしている日本人女性と何度か遭遇しましたが、彼女たちも私と同意見で「イランは安全な国」だと言っていました。

イランは厳格なイスラム教の国なので、その教えに基づいた道徳教育が徹底されており、旅行者が犯罪に巻き込まれることはほとんどありません。

イラン iran

イスラム教の国=危険な国家、というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、

ニュースなどでよく取り上げられるIS(イスラム国 / イスラム原理主義者) は、あくまで一部の過激派にすぎず、むしろ同じイスラム教の人々からも相当嫌われています。

日本で例えるとオウム真理教みたいな組織で、もし外国人から「日本人=オウム信者でしょう?」と言われたら、全力で否定しますよね? それと同じことです。

イラン 外務省渡航情報

外務省渡航情報を見てみると、一般的な旅行者が訪れるような都市(シーラーズエスファハーンヤズドカシャーンテヘラン等)はレベル1です。※2019年1月現在

レベル1(十分注意)というと、ロシア・インド・インドネシア・カンボジア・ミャンマー等と同レベルになります。

私の体感としては、イランよりもむしろヨーロッパ(西欧)諸国のほうが、レベル0にしてはスリも多くて物騒だなぁと思っています。

とはいえ、日本の平和さには到底及ばない為、夜中のひとり歩きはしない等の注意は必要ですが、

ごく普通といえる行動を取っていれば、イランは私たち旅行者にとって危険な国ではありません。

注意

国土の大半レベル1ですが、周辺諸国イラク・アフガニスタン・パキスタンとの国境付近レベル3(渡航中止勧告) または レベル4(避難勧告)が発令されていますので、絶対に近づかないようにしてください。

補足

2018年5月、アメリカのトランプ大統領はイラン核合意からの離脱を発表し、イランの通貨が暴落しました。

さらに、同年8月・11月に二度の段階を踏んで、アメリカはイランへの経済制裁を再開しました。

史上最強の制裁” とも言われるほどの締めつけを受け、街はさぞかし混乱した状態なのかと思いきや、私が訪れたときは至って普通でした。

 

理由②:世界トップレベルで人が優しく親切

私はこれまでに何十ヵ国もの国々を旅してきましたが、他の国と比較するまでもなく、ぶっちぎりのダントツで優しかったのはイラン人です。

とはいえ、日本人にも「優しい日本人」と「そうでない日本人」がいるように、たまたま良い人に当たっただけで、結局のところその人次第でしょ。

・・・という異論が出るだろうと分かっていても、私は言いたい!

イラン人のホスピタリティは、日本人の “おもてなし” 精神がかすんでしまうくらいに世界トップレベルで、私も各地で数え切れないくらい助けてもらったり、歓迎されたりしました。

イラン Iran Couch Surfing

イラン人の親切さについては、周りの友人達や、数々の旅行者のブログでも同じく大絶賛されており、私は単なる「出会い運」の問題では無いと思っています。

イランの“おもてなし”あるある
  • ちょっと話した程度の関係のイラン人(同性)から「このあとウチ来る?泊まっていきなよ!」と言われる (←この類の話をよく聞くのですが、こんな出来事が起こるのはおそらくイランだけ)
  • いろんな人から果物やお菓子等の食べ物を振る舞われる (←毎日たくさん貰うので、むしろ消化するのが大変なレベルw)
  • 所持品をプレゼントされる(←イランでは、むやみやたらに持ち物を褒めてはいけないらしい。社交辞令で「あなたのそのネックレス素敵ね」なんて言ったもんなら、お近づきのしるしに、とプレゼントされることも)
  • 分からないことがあって道行く人に尋ねると、ほぼ100%教えてくれる (←仮にその質問内容に答えられなくても「分からないわ」と言われることは少なく、別の人に聞いて教えてくれる)
  • 困っている素振りをみせると、すかさず助けの手が入る (←とりわけ英語が話せるイラン人は、こちらから頼まなくても自ら進んで助けに入ってくれる印象)
補足

但し、タクシーの運転手に関してはで、彼らも生活がかかってますので、外国人観光客には平気でぼったくり価格をふっかけてきます。(※イランのタクシーはほぼ事前交渉制)

他のイスラム諸国と比べるとそこまで悪質ではありませんが、早めに相場観をつかんでおきましょう。

イラン人のホスピタリティを形成している背景として、イスラム教の道徳教育が関係しているといわれますが、

(※イスラム教の聖典コーランには「旅人には優しく接しなさい」というような内容が書かれている)

同じイスラム教のエジプト人・モロッコ人の、悪質な「何が何でもチップよこせ攻撃」に辟易してきた私としては、その説には疑問を覚えます。

イスラム教

余談ですが、滞在中に何人ものイラン人から、

  • 「イランってどんなイメージだった?」
  • 「あなたの国でイランはどう思われてる?」

という類の質問をされるくらい、イランの人々は海外からみた自国の印象をかなり気にしています。

おそらく、外国人に自分の国が危険だと思われていることを少なからず知っており、

こんなにイメージが悪い国なのにもかかわらず、よくぞイランに来てくれた!ありがとう!

・・・というような、切なる想いがあるのではないかと思います。

Iran Couch Surfing 2

イラン人はゲスト(旅行者)をもてなすのが大好きな国民性なので、カウチサーフィンとの相性は抜群

イラン人の優しさに触れるきっかけになること間違いなしですので、イラン旅行の際はぜひとも利用してみることをおすすめします。

補足〜カウチサーフィン(Couch Surfing)とは?

宿泊先を探している旅人」と「宿泊場所を無料で提供することのできる現地の人」を結びつけるマッチングサービスのこと。

詳細はこちらの関連記事をご覧ください

イランでカウチサーフィンを使ってみたら、熱烈なおもてなしを受けて心が温かくなった

2019.03.19

 

理由③:超がつくほど親日

日本国民の大半は、イランのことをあまり知らない or そもそも興味が無いと思いますが、逆に、イランは日本に対して好意的な超親日国です。

イラン Iran

イラン人は気さくな方が多いので、街を歩けば、「Welcome to Iran!」と声をかけられること数知れず。

そして、二言目に必ずといっていいほど「Where are you from?」 と聞かれるのですが、

ジャポン (イランではフランス語の“Japon”が一般的)」と答えるとさらに好意的で、

Oh~~!!!Japon!」「Good country!Good people!」というような明るい反応が返ってきます。

イランが親日国である歴史的背景として、

  • 1950年代、イギリスからの経済制裁を受け、イランの石油は国際市場から閉め出され、石油輸出に依存するイランは国家存亡の危機に陥ってしまった。当時、果敢にもイランの石油買い付けに乗り出したのが、日本の出光興産という企業で、この一件によりイランに「親日国」の土台が築かれた。
  • 日本は第二次世界大戦で敗戦し、焼け野原になったにもかかわらず、高度経済成長期を通してアメリカに次ぐ経済大国となった。イランも過去に戦争で大打撃を受けており、日本の戦後の復活劇に関心が集まった。
  • NHKの連続ドラマ『おしん』が、1980年代にイランでも放送され爆発的なヒットとなり、最高視聴率90%を記録。おしんの健気な生き様がイラン人の心を掴み、日本をあらわす代名詞となった。

上記のことから、日本に対して尊敬の念を抱くイラン人が多いようです。

また、むかし日本に出稼ぎに行っていたイラン人もいらっしゃるので、滞在中、何度か流暢な日本語で話しかけられて驚いたことも。

私の場合、日本人であるがゆえの恩恵は行きの飛行機からすでに始まっており、たまたま隣の席が日本語ペラペラのイラン人男性で、到着後、

  • 両替を手伝ってくれる
  • カシャーンまでの長距離タクシーチャーターの運賃交渉をしてくれる
  • そのタクシー代として、3千円相当のイラン紙幣をいただく (←これがいちばんビックリした)

ちなみに、発展途上国でやたら親切な男性は、❶チップ目当て、❷下心アリ、のどちらかだったりするのですが、純粋に優しい方でした…!

 

理由④:美しいイスラム建築

治安が良くて人が親切なのは分かったけど、イランの見どころって何があるの?どうせ砂漠しか無いんでしょ?・・・とお思いのあなた。

▼イメージ図(笑)

砂漠 desert

たしかに、“旅行者”としてイランを訪れるならば、「観光」という観点からみてどうなのか、という部分が気になるところではあるのですが、

安心してください(笑)

イランは中東で最も世界遺産が多い国で、現在23ヶ所ものスポットが、世界遺産に登録されています。

各所にモスクをはじめとするイスラム建築が数多く点在しており、イスラムの文化・歴史が感じられる見どころが満載です!

その素晴らしさについて語り出すと、もはや何記事使っても足りないレベルなので、笑

迷いに迷って厳選した3つ簡単に紹介します。(※あくまで私の独断と偏見による順位)

 

第3位:かつて “世界の半分” と称されたエスファハーンの「エマーム広場

エスファハーン Isfahan

巨大な広場を囲むようにモスクや宮殿が四方に配置され、広場そのものが巨大な美術品となっています。

エスファハーン Isfahan
補足モスク(Mosque)とは?~

イスラム教徒が礼拝(お祈り)を行うための施設で、ペルシャ語で マスジェデ(masjid)ともいいます。

 

第2位:シーラーズに建設された霊廟「シャー・チェラーグ廟

シャー・チェラーグ廟 Shah Cheragh

「光の王」を意味するこの霊廟は、内部を全面鏡モザイクで覆われており、息を呑むような光の海が広がっています。クリスタルの中を泳いでるみたい。。。

シャー・チェラーグ廟 Shah Cheragh
補足(シュライン / Shrine)とは?~

聖人の遺骨・遺物などを祭った「お墓」のようなもの。聖人の棺が中央に配置され、棺にキスをしたり、涙を流している人もいました。

このような廟をイラン各地で見かけたのですが、まるで万華鏡の世界に入り込んだような錯覚を覚えるほど。

 

第1位:観光客から絶大な人気を誇る、シーラーズの「ピンクモスク

イラン ピンクモスク Nasir ol Molk Mosque

窓一面にはめ込まれたステンドグラスから陽光が差し込み、モスク全体を七色に染め上げる様子は、圧巻の光景です。

天井・壁面・外装を飾っているタイルも負けず劣らず素敵で、モザイク1つ1つに美しい薔薇模様が描かれています。

イラン ピンクモスク Nasir ol Molk Mosque

ピンクモスクを訪れた様子は、こちらの関連記事にまとめています

イランが誇る光の芸術!シーラーズの「ピンクモスク」が色彩溢れる“絶景”だった

2019.03.20

ここに載せ切れてないだけで、他にも数多くの美しいイスラム建築があり、あまりの優美さに鳥肌が立つほど感動します。

 

理由⑤:物価がかなり安い

イランの物価は日本と比べてかなり安く、旅行者にとってはお財布に優しい国のひとつです。

イラン Iran バザール

私はイランに丸々9日間(日本発着で11日間)滞在したのですが、想像以上に物価が安すぎて、現地で使った金額は計3万円弱でした。

訪れたのが年末年始だったため、航空券代が高く約12万円かかったものの、(エミレーツ航空の羽田ーテヘラン往復、ドバイ経由)

それでもトータル的には安く抑えられたのでは、と思っています。

補足

物価が安いことに加えて、私は現地でカウチサーフィンを使っていた為、

  • 宿代が無料
  • 朝夜の食事もホストファミリーから無料で提供される

・・・というのも旅費総額に影響を及ぼしています。

私の場合、内訳として最も割合が大きかったのは「モスク・庭園・邸宅等の入場料」でした。

(※入場料は現地人 or 外国人で金額が異なり、外国人価格は高めに設定されている)

日本人の感覚からすると、イランではすべてのモノ・サービスが激安に感じてしまうため、節約派の私ですら、旅行中はお財布の紐が緩みました(笑)

▼例:高級レストランで食事をしても500円程度

イラン 高級レストラン

▼例:車両が清潔な長距離バスは、VIPクラスでも200円~500円程度(※距離による)

イラン VIPバス

とりわけ、旅費を抑えたい学生さんにとっては、社会に出る前に異文化や多様性を学べる点も含めて一石二鳥だと思います。

 

さいごに

「イランの本当の姿を知ってほしい」・・・この記事は、そんな想いから筆をとりました。

イランに渡航経験のある友人たちが、口を揃えて大絶賛していたことからイラン行きを決めた私でしたが、

実際に行ってみたら、イランは想像以上に多彩な魅力に溢れた国でした。

これはイランだけでなく中東各所にいえることだと思いますが、

メディアが報じる情報現地の人々の生活(リアル)は全く異なっており、

実際に自分の目で見て体験しなければ、本当のことは分からない、という事実を痛感させられました。

良い意味で裏切られ、イランという国が大好きになったので、声を大にして皆におすすめしたい国です。

経済面・政治面では相変わらず大変な状況だと思いますが、この記事を読んで、イランに興味を持ってくれる方がいれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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