2014.2.19
今日は、「リマ」から飛行機で「クスコ(マチュピチュへの玄関口的な街)」に移動します。
宿泊していたリマの日本人宿、江田インにタクシーを呼んでもらい、空港まで向かう。
LAN航空のカウンターで、早速チェックイン。
受付は若い男性。おそらく新入りなのか、なんとなく手続きの仕方がぎこちない。
しかしイケメンだったので、皆、暖かい目で見守る。笑
が、いくらか時間がかかった後、彼は申し訳なさそうにこう言った。
「(私を見て)あなたの席が予約されていませんでした。次の便に振り替えさせていただきます」
・・・って、えええええええぇえっっっ?!( ゚д゚)
つまるところ、フライトの予約は日本で4人同時に行ったのに、LAN航空の手違いで、ナゼか私の席だけが予約されていなかったようだ。
しかし、前からなんとなく悪い予感はしていた。
ナゼかというと、南米入りする前の経由地、アメリカロサンゼルスの時点で、私以外の3人は「リマ←→クスコ」便のチケットが既に発券されていたのだが、どういうわけか、私のだけ貰えなかったのだ。
そのとき、ロサンゼルスのカウンターのお姉さんが
「だけどリマで発券されるから大丈夫よ」とか言ってから、しょうがなくその言葉を信じることにしたのに、どーゆーことだよ〜!LAN航空〜っ!!!怒
私以外の3人の席は問題なく取れていたが、別々の便で行ってクスコで上手く合流できるか不安だし、ここで二手に分かれるのは良くないと判断。
3人の便も私と同じ便に振り替えて、皆で一緒にクスコに行くことにした。
次の便といっても、予定の便よりたった1時間後だし、お詫び金(?)として4人全員に30ドルの返金と、空港での朝食が無料で食べられるみたいだし、まぁいっか♡笑
あと、フライトが遅れると同時に、予約していたクスコの宿のチェックイン時間も遅れる為、その旨を伝えるための電話代もLAN航空が負担。
便の振り替えの手続きをするため、再びパソコンの画面と格闘する新入りイケメン。
しかし、新入りにイレギュラーな手続き方法は難しかったらしく、代わりに、いかにもベテランってかんじの男性が登場。
新入りと交代して、彼が手続きを進めていく。
だがしかし、ベテラン男性が突然意味の分からんことを言い出した。
どうやら、私たちが振り替えられるはずだった1時間後の便は、天候の悪さが理由で欠便し、さらに次の次の便(2時間後)になるらしい。
機械トラブルならまだ分かるけど、ウチらが乗るはずだった便と2時間後の便は予定通りに飛ぶのに、天候が理由で1時間後のやつだけ飛ばないとか意味分かんない。
取り繕った嘘臭ハンパないが、とりあえず30ドルの返金と朝食無料券を要求したら、朝食無料券の方はすんなり貰えたが、30ドルとか何のこと?的なかんじにとぼけるベテラン。
いやいやいや、待てマテまて!!!
さっきの新入りイケメンは間違いなく「返金30ドル」って言ってたし!
しかし、めっちゃ抗議してもNO!の一点張りのベテラン。
そうこうしているうちに、カウンターにまた別のLAN航空スタッフ(女性)がやってきた。
私たちは誰一人としてスペイン語が話せない為、代わりに彼女が予約していた宿に到着が遅れる旨を電話してくれるらしい。
とりあえずその女性について行く。
彼女に宿の電話番号を教え、空港内の公衆電話にて、宿への連絡が完了。
彼女にも返金の話をしてみるも、またもやNOの一点張り。
※念のため書いておくが、返金の件はLAN航空側から持ち掛けられた話であり、「30ドル」という金額も、もちろんLAN側から言い出した額である。
・・・。
やはり納得できない。
私たちのイライラは最高潮。
そして、フライトが2時間遅れたせいで、無駄に時間はある。
とゆーわけで、再びLAN航空オフィスに殴り込みという名の抗議を決行。笑
客足が途切れたところを見計らって、ベテラン男性のカウンターに4人で押し寄せる。
とりあえず「さっさとさっきの新入りイケメンここに連れて来なさいよ!!!」と要求。
したらば、しれっと「彼は休憩中です」とか言い出すベテラン。
こっちはあなたたちの手違いのせいで予定通りの飛行機に乗れなかったというのに、まだ問題が終結してないのに休憩とかしてる場合じゃないでしょ!!!
さらに怒りがこみ上げてきて、ひたすら抗議する私たち。
最終的には、慣れない英語で話すのが億劫になってきて、日本語でブチ切れる。
日本語でも、ひたすら抗議して「めんどくさい外人オーラー」を出せば、しぶしぶ要求に応じてくれる。
というのは前回のアメリカン航空とのバトルで検証済みである。笑
LAN航空側も、だんだん私たちの対応にめんどくさくなってきた(?)からか、ついに、返金の要求を呑んだ。
4人全員返金は無理だったけど、席が予約できてなかった私1人分、30ドル也。
やっと決着がついたか…と思っていたら、
なんと、休憩中だった新入りイケメンが、たった今仕事に戻ってきたところではないか!(驚愕)
全てが終わった後に戻ってくるとは、彼的にはなんというベストタイミング。
さらには、何の悪びれる様子もなく、
「やぁ(←さわやかさプラス)」的なかんじで私たちに向かってひらひらと手を振っている。
むむむむむ、むかつく〜!!!
だけどイケメンだから許す〜!!!( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)
*: *:*
その後、ベテランから返金の旨が書かれた紙をもらい、
「詳しくはあちらのLAN航空のインフォメーションセンターで聞いてください」
と言われたので、指定された場所に行ってみた。
ところが、よくよく聞いてみると、返金の場所(オフィス)はこのリマ空港内にあるわけではなく、さらには空港から歩いて行ける距離でもないらしい。
(てゆかなんでこの場で返金出来ないんだよ!怒)
要は、自腹(タクシー)で行けということか。
一般的な企業は、クレームが出ないようにサービスを向上したり、経営の在り方を改善していくのが普通だと思うんだけど、
LAN航空は、クレームが出ることは百も承知で、そのクレームをいかに上手く押さえつけるか、ということに力を注いでいるような気がした。
これは後ほど知ったことだが、LAN航空はいろんな意味で特殊な航空会社、というのは旅行者の中では有名である。
というのも、南米の多くの空路路線はLAN航空が独占しており、路線によっては旅行者は否応無しにLAN航空を利用するしか選択肢が無いのだ。
なので、自ずと従業員の態度は高圧的になり、CAの態度もANAやJALとは比べものにならないくらい酷い。
例えば飛行機内で、通路に客のカバンがはみ出してた際、脚で蹴ってどかすとかね。ありえないでしょ。
(※LAN航空のCAはいいトコのプライド高いお嬢様が多いらしい)
………なんか、ここで諦めたら負けたような気がする。笑
しかし、さっきまでのバトルに時間を費やしてしまったので、肝心の飛行機に乗れなくなるのはマズい。
ひとまず、リマからクスコまで飛ぶことにする。
予定では2時間後に飛ぶはずだった振り替えの便は、ナゼかさらに遅れに遅れて、クスコの宿(カサ・デル・インカ)に到着したのは14時くらいだった。
しかも、わたしたちがチェックインした時間が予定より遅すぎたのか、予約が勝手にキャンセルされてた…。
カサ・デル・インカは日本人宿ではないが、日本人バックパッカーが集まる人気宿だからか、本日満室だし…(涙目)
宿にはチェックインが遅れるって連絡したのになんで(T ^ T)
LAN航空のお姉さん、ウチらの目の前で電話してくれたけど、ちゃんと伝えてくれたのかなぁ(´・_・`)
(スペイン語だから、なんて言ってるかはさっぱり分からんかったが)
ちなみに、クスコの標高は約3400m。
標高約0mのリマの比べると、かなりの標高差だ。
リマからクスコまで飛行機を使った為、たった1時間半で一気に高度が上がると、当然、身体への負担は大きい。
酸素も薄く、数歩階段を登っただけでも息が切れる。
カサ・デル・インカは、そのクスコの中でもさらに高い位置にあり、道のりは急な階段なので、タクシーで宿の入口まで行くことはできない。
日本から持参した高山病予防薬(ダイアモックス)を予め飲んでおいた為、高山病にはかからなかったが、
スーツケースを担いで階段を登った私たちは、なんかもう体力的にも精神的にも疲弊しており、新たに宿を探す気も起きず、カサ・デル・インカのお隣宿(HOSPEDAJE RESBALOSA)がたまたま空いていたので、そちらに宿泊することにした。
ちなみに、LAN航空との大ゲンカの行く末についてだが、クスコのLAN航空オフィスに乗り込み、現金で30ドル頂きました。
(オフィスの場所は、クスコの観光スポットであるアルマス広場から徒歩数分)
こうして、LAN航空とのバトルは、無事(?)幕を閉じたのであった。。。
― 完 ―