旅の満足度に影響を及ぼす要素の1つである「宿泊先」。
よく、「ホテルは立地が重要」とは言われるものの、初めて行く場所に土地勘なんて無いですし、どこが立地が良いかなんて分からないですよね。
私も、旅を始めたばかりのときは調べ方が良く分からず、あまり立地を確認しないままホテルを予約して、後々になって現地で不便な思いを沢山してきました。
そこで本記事では、海外ホテルの「立地(ロケーション)」に特化して徹底的に解説します。
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ホテルの「立地」が重要な理由
ホテル予約と聞いて、「宿なんか安ければどこでもいいでしょ~」と思ったそこのあなた、甘いです(笑)
例えば、引っ越しする際に家を探すとき、駅から徒歩何分かとか、周辺環境はどうなのかとか、物件の立地を必ず確認しますよね?
一方で海外ホテルの場合、滞在が短期間なこともあり、あまり立地を確認しない人もいます。
立地の良し悪しはすべての旅人にとって重要なのですが、とりわけ立地を重要視したほうがいいケースはこちら▼
弾丸旅の場合
時間に限りがある為、旅の行程に「効率の良さ」が求められます。
例えば、駅からだいぶ離れた位置にホテルがある場合、ホテルまでの往復に時間を取られ、非効率な旅になってしまいます。
場合によっては、タクシーを使わないとホテルまで行けないというケースもあり、思わぬ出費が発生したりします。
女ひとり旅の場合
日本とは異なり、海外には治安が悪いと言われる場所が沢山あります。
うっかりその地域で治安が悪いエリアに宿を取ってしまった場合、事件・犯罪等に巻き込まれてしまう恐れがあります。
とりわけ女性の一人旅の場合は、身の安全を守るためにも、避けるべき危険エリアを事前にチェックしておきましょう。
(もちろん男性の方も気をつけてくださいね!)
手順1:その地域の大まかな特徴を掴む
ここからは、具体的な立地の調べ方について説明します。
まず、宿泊する地域の各エリアの特徴を大まかに把握します。
例えば、一言で「東京に泊まる」といっても、
- 東京駅周辺
- 浅草・スカイツリー周辺
- 上野・秋葉原周辺
- お台場周辺
等々、同じ東京でもそれそでのエリアに地域色がありますよね。
それを調べるには・・・↓
ガイドブックを見る
ガイドブックのホテル紹介ページに、立地についての記載があることが多いです。
参考までに、メキシコの首都「メキシコシティー」のホテルページを見てみると、
- 環境が良く、旅行者に人気があるのはソナ・ロッサや革命記念塔周辺。
- 格安ホテルは、ソカロやアラメダ公園周辺にも多い。
- 新しい高級ホテルは、チャプルテペック公園北のポランコ地区に建っている。
引用:地球の歩き方メキシコ2017~2018年版
これを見れば、その地域の各エリアの特徴が、なんとなく掴めますよね!
ググる
ガイドブックだけだと情報が足りないこともありますので、併せてネットでも検索することをオススメします。
試しに、Googleの検索枠に「ロンドン」「ホテル」「立地」と入力してみると、このような画面が出てきます。
自分の求めている情報が上手くHITしない場合は、検索キーワードを変えて再検索してみてください。
(例:ロンドン、ホテル、おすすめ、エリア)
よほどマイナーな旅行地でもない限り、何かしらの情報が出てくるはずです。
そして、これらの情報を元に、自分が泊まりたいエリアに目星をつけていきましょう。
治安が悪い地域の場合
多少ホテルの相場が高くても、相対的に安全なエリアに宿泊したほうが身のためです。
くれぐれも、地元の人ですらあまり近づかないような危険なエリアを選んでしまわないよう気を付けましょう。
治安が良い地域の場合
自分の行きたい観光スポットの近くや、旅行の目的に合わせてエリアを決めてしまってもよいと思います。
東京で例えるならば、
- 浅草とスカイツリーを重点的に観光したいから浅草付近。
- ショッピングを楽しみたいから、新宿か渋谷付近。
みたいな感じでしょうか…?
(※私は名古屋民なので、ズレた例えだったらスミマセン。笑)
国によっては、街そのものの規模が小さく、駅・バスターミナルが1つしかないような、こじんまりとした地域もあるかと思います。
エリアで分けられるほどの規模でない場所でも、大まかな特徴は掴んでおいたほうがよいかと思います。
例えば、駅の「東側」と「西側」で治安に差がある…なんて地域もありますのでご注意を。
手順2:宿泊するエリア内でホテルを絞り込む
さて、何となく宿泊したいエリアの目星がついたところで、ここからホテルを絞り込んで行きましょう。
私の場合は、
- 鉄道駅・バスターミナル等の公共交通機関周辺
- 街のメイン通りの周辺
のホテルを選んで宿泊することが多いです。
↑これだと、なんだかざっくりしすぎてるので(笑)、ケース別に立地のポイントを解説していきますね。
ホテルは「ただ寝るだけ」パターン
夜遅くにチェックインし、次の日の朝早くにチェックアウトするという、まさに寝るためだけの目的で利用するパターンです。
この場合は、駅やバスターミナル等の公共交通機関に近いホテルに泊まることを強くオススメします。また、場合によっては空港付近の宿もアリかと思います。
ただでさえ観光で疲れ果て、遅寝早起きで睡眠時間も満足に取れていないというのに、駅←→ホテルの往復に時間を取られると、けっこう堪えます(笑)
また、寝るためだけの目的の宿泊でなくても、やはり公共交通機関に近い立地というのはとても便利です。
交通網と街の中心部が離れているパターン
「街」というものは、基本的には駅を中心・基点として発展していくものなのですが、稀に、駅付近は閑散としていて、街の中心部は離れた位置にある、というケースもあります。
また、バスに関しても、市バス的な短距離バスの停留所は街中にあることが多いですが、長距離バスターミナルともなると、あえて郊外に設置してある地域もあります。
この場合が悩みどころなのですが、仮に駅・バス停周辺に宿を取った場合、重い荷物からは早くに開放されるものの、周りには何もありません (笑)
観光するにも、レストランでご飯を食べるにも、スーパー・コンビニで買い物するにも不便です。
その街に何泊もする場合、私は街の中心部のホテルを選ぶことが多いです。
また、中心部の中でもメイン通り付近であるとさらに便利です。
治安の悪い地域の場合、メイン通りから1本外れただけで人通りが少なくなり危険、という場合もありますので、大通り沿い(人通りが多い通り)に面してるホテルを選ぶようにしましょう。
立地の良いホテルの探し方
ホテルを予約する際、パソコンやスマホの操作に慣れている人は、インターネット上からオンライン予約をする人が大半かと思います。
ホテル予約サイトで検索をかける場合、私は、初期設定のホテル一覧画面よりも、地図検索機能を使い、地図上から視覚的にホテルを検索することが多いです。
▼Booking.com :【左】一覧画面、【右】地図検索画面
予め、GoogleMapやガイドブック等で「駅」「バス停」「メイン通り」等の場所を頭に入れ、そこに近い場所にあるホテルから順に、ホテル詳細ページをチェックしていきます。
「価格」「部屋タイプ」等の条件はもちろんのこと、合わせて宿泊者の口コミも必ずチェックします。
▼Booking.com :宿泊者の口コミの例
(※スマホから閲覧している方は、指で画面をズームして読んでみてください)
地図上から、あえて好立地のホテルを選んで閲覧しているだけあって、口コミにも立地の良さを称賛するコメントが並んでますね!(笑)
ただ、どんなに立地が良くとも、あまりにもボロすぎる宿は勘弁なので、合わせて設備面のクォリティーも口コミでチェックしています。
口コミが少ない、または 口コミが無い場合は、他のホテル検索サイトを覗いてみたり、世界最大の旅行口コミサイトであるTripAdvisor (トリップアドバイザー) も活用しましょう。
当たり前のことですが、立地が良い宿は人気です。とりわけ、立地が良くて価格もお手頃なコスパの良いホテルは争奪戦(笑)です。
何か月も前から予約で一杯、というホテルもザラなので、旅の予定が決まったら、出来るだけ早めに予約を済ませるようにしましょう。
* … * … * … * …*
以上、ホテルの立地(ロケーション)に関する解説でした!
旅の目的によって、どのような立地のホテルが良いかをじっくり考え、満足度の高い旅にしましょう♪