感染リスクを極力抑えながらも、満足度の高い旅を実現するためには、事前準備がとても大切です。
コロナ禍の海外旅行を経験した私の体感では、事前準備にかかる労力が、通常時の海外旅行の3倍以上。
ぶっちゃけ超しんどかったので、「リサーチの大変さ」と「旅行したい欲」を天秤にかけた際、ここで脱落する人も多いのではないかと思います。
そこで、これから旅をする方々の負担が少しでも軽減されるよう、出発前に準備することリストを作成し、
- 私の情報収集方法
- コロナ禍ならではの注意点
を併記しました。
コロナ禍においては、状況やルールが頻繁に変わるため、記載されている情報が古くなっている可能性があります。外務省や大使館等のホームページで、必ず最新の情報を確認してください。
もくじ:タップで該当箇所にジャンプ
入国条件・行動制限措置を調べる
これらの情報は、下記3つのサイトでほぼ網羅できます。
- 外務省海外安全ホームページ
- 大使館・領事館ホームページ
- 航空会社ホームページ
外務省海外安全ホームページ
下記ページが国一覧となっており、それぞれの国のリンクから大使館・領事館ホームページに遷移できます。
大使館・領事館ホームページ
出発前に何度も閲覧することであろう、必読サイトです。
複数国を周遊する場合は、それぞれの国のホームページをチェックします。
また、乗り継ぎ便を利用する場合は、さらにその国のトランジット (通過) ルールも加わります。
私の場合、カタールで飛行機を乗り継ぎ、ドイツに入国後、スイスとオーストリアを周遊したため、計4ヶ国の大使館・領事館ホームページを熟読しました。
在ドイツ日本国大使館:新型コロナウイルスに関する最新情報
在スイス日本国大使館:スイスへの入国にかかる各種措置について
在オーストリア日本国大使館:新型コロナウイルス (COVID-19) 感染症
在カタール日本国大使館:トランジットでハマド国際空港をご利用予定の方へ
これらはあくまで一部 (最も重要なページ) なので、実際は途方もない量の情報と格闘してました。
航空会社ホームページ
各航空会社が独自のルールを設けている場合があるため、必ずチェックしておきましょう。
航空会社によっては、PCR検査の陰性証明書が必要な場合があります。
参考までに、私が利用したカタール航空
ホームページのリンクを貼っておきます。
* * *
では、これらのホームページで、最低限これだけはチェックすべきポイントを解説します。
日本人観光客の入国可否
そもそも日本人観光客が入国できないことには何も始まらないので、まずは外務省海外安全ホームページで入国可否を調べましょう。
日本人の入国を認めている国でも、観光目的の入国は不可という場合があるので注意が必要です。
隔離の有無
入国はできても、〇日間のホテル隔離が必要な場合もあります。
最近では、ワクチン接種完了者は入国後の隔離免除という国が増えてきている印象です。
必要書類等
コロナ禍ゆえ、条件付きで入国を認めている国が多く、具体的には、
- 入国の〇〇時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書
- ワクチン接種証明書 (ワクチンパスポート)
- デジタル入国フォームの登録
…などです。必要な書類がある場合は 事前に用意しておきましょう。

コロナ関連の書類に気を取られすぎて忘れがちですが、国によっては ビザや電子渡航認証申請 (ESTA、eTAなど) が必要ですので、くれぐれもお忘れなきよう…!
罰則・罰金
海外では、コロナ関連の罰則・罰金を設けて厳しく取り締まっている国もあります。
自国民だけでなく外国人にも適用されるケースが大半なので、コロナ関連の決まり事をしっかり把握しておきましょう。
例えばドイツの場合、マスク着用義務違反に対して反則金が課せられます。
行動制限措置
仮に入国できたとしても、行動制限 (ロックダウン等) がある場合は 旅を楽しめない可能性大なので、リスケするか別の国を選びましょう。
各州政府の防疫措置
日本でも、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されている県とそうでない県は、飲食店の営業時間や酒類提供のルールが異なるように、同じ国でも防疫措置に地域差がある場合があります。
ドイツの場合、各州政府はそれぞれ異なる感染予防対策を発表しており、自分が旅行する州の防疫措置を把握する必要があります。(罰金の種類や金額も州ごとに異なる)
補足:詳細は各領事館のサイトの特設ページ (例:バイエルン州の制限措置) に記載がありますが、更新日が数週間前だったりするので、どこまでリアルタイムで反映されているのかは謎です。ドイツ在住の方は、専用のアプリでコロナ関連のルールを把握しているようですが、ドイツ語ゆえ外国人にとっては難易度高めです。
* * *
・・・と、ここまで最低限チェックすべきポイントを羅列しましたが、
コロナ禍においては、入国条件・行動制限措置等のルールが頻繁に変わるため、一度調べたらそれで終わりではないです。
私は、当時 3日に1回くらいの頻度で大使館のホームページをチェックしていました。
また、リサーチをしていると、疑問・質問が際限なく湧き出てくるので、大使館や航空会社のコールセンターに何度も電話して確認しました。
ゆかり
外国人観光客ウェルカム=コロナの感染状況がそこまで深刻ではないのでは?と思われるかもしれませんが、
インバウンドや観光業に依存している国ほど、外国人観光客を受け入れなければ自国の経済が持たないため、経済優先で背に腹はかえられぬ状態で国境を開く場合があります。
そのあたりの背景をしっかり見極めた上で、判断することが大切です。
先発の旅行者・現地在住日本人から情報収集する
前述した 外務省・大使館・領事館・航空会社ホームページで、最低限必要な情報を得ることはできますが、
満足度の高い旅を実現するためには、SNSで一般人が発信している生の声を集めることが重要なカギとなります。
ゆかり
例えば、私が旅の準備をしていた2021年8月は、ワクチンパスポートの発行が開始して間もない時期だったのですが、
外務省ホームページの 海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧 によると、一覧に「ドイツ」は含まれているものの、
本ページでは、海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明により入国時において防疫措置の免除又は緩和を受けることが可能な国・地域を示すものであり、一部の国・地域において公共施設、レストラン等への立入りに際して同証明が使用可能であることを保証するものではありません。
…という記載がありました。
ドイツでは、レストランの店内飲食や宿泊施設の利用等にワクチン接種証明書 または 陰性証明書の提示が義務付けられており、もし日本のワクチンパスポートが使えない場合、その度にコロナ検査を受けなくてはなりません。
不安に思った私は、Twitterの検索窓に「ドイツ ワクチンパスポート」のようなキーワードを入力して検索をかけてみたところ、日本のワクチンパスポートがドイツでも使えたというツイートを複数発見し、安堵しました。
そのような要領で、先発の旅行者・現地在住日本人のSNSをひたすらチェックしていました。
最も活躍したのはTwitterで、自分が欲しい情報に辿り着きやすく、情報の鮮度も高いです。次にYouTube。
Instagramは画像メインのSNSなので、旅行スポットを調べる際は重宝していますが、コロナ関連情報のリサーチにはあまり向いてないです。
ググれば分かることを、調べるのが面倒だからという理由で、詳しそうな人に何でもかんでもDMで聞くのはやめましょう。
* * *
また、コロナ禍においては、現地在住の日本人の方と常に連絡が取れる状態にしておくことを強くおすすめします。
私はSNSをきっかけにドイツ在住の日本人女性2人と繋がっており、1人は数年前からTwitterで仲良くさせていただいている元ブロガーさん、もう1人はClubhouseの海外在住日本人が集まるルームで知り合いました。
とにかく情報が錯綜していたので、不安なことが多すぎて、旅行前・旅行中は頻繁にDMでやり取りをしていました。
自分はそれなりに旅慣れていると自負していますが、世界的パンデミックの中での海外旅行なんて経験したことも無いですし、右も左も分からない状況…。
ゆかり
私が現地在住日本人の方々から情報収集していたチェックポイントを下記にまとめると、
問題無く観光できるか
観光施設、レストラン、ショッピングセンターなどは通常通り営業しているのか?
街にどれくらい活気が戻っているのか?
ドイツ在住者曰く、「普通に観光するぶんには問題無い」との回答だったので、ドイツ行きを決めました。
今後ロックダウンをする可能性があるか
現時点でロックダウンをしているか否かはググれば分かることですが、今は大丈夫でも、旅行中にロックダウンが起きてしまったら大変です。
もちろん、未来のことは誰にも分からないのですが、ドイツ在住者曰く、
「ドイツは過去に長期ロックダウンをしていた影響により経済的ダメージが大きいので、集中治療室の埋まり具合がそれほどでもない限り、ロックダウンはしない方針。今後 行動制限措置があるとしたら、ワクチン未接種者が大きく影響を受ける内容になる」とのこと。
実際、旅行中に日本人の入国条件がさらに厳しくなったのですが、ワクチン接種者に関しては無風でした。
医療体制が逼迫しているか
8月のコロナ感染状況は、ドイツよりも日本のほうが深刻で、日本は1日2万人以上の新規感染+重症者以外は入院できないという危機的状況でしたが、
もし渡航国の医療が崩壊していて、旅先でコロナまたは別の病気にかかってしまった場合、おそらく自国民よりも外国人患者が優先されることは無いでしょう。
現地の医療現場の状況が気になるところですが、ドイツ在住者曰く、
「バイエルン州の病床は現在ゆとりがある状態。今は夏休みなので、感染者が増えるのは学校が再開する9月中旬以降と予想される」とのこと。
実際、私が9月下旬に日本に帰国したタイミングで、ミュンヘンの集中治療室がコロナ患者で満床になったので、予想が的中しすぎて感服…。
* * *
このあたりの情報は、一介の旅行者がネットで調べてもなかなか辿り着けないですし、現地語で情報を収集できる現地在住日本人には到底叶わないです。
ゆかり
たびレジの利用者登録をする
たびレジとは、登録国の最新の情報を日本語で受信できる 海外安全情報 無料配信サービスです。
以前より海外旅行の度に利用していたサービスですが、コロナ禍においてはかなり重宝しました。
渡航予定がある方はもちろんのこと、渡航予定がない方でも登録可能です。
たびレジに登録すると、渡航先の大使館・領事館からメールで様々な情報が届きます。
- 渡航先の新たな水際対策措置・行動制限措置
- 邦人旅行者等が被害に遭う可能性のある犯罪等の注意喚起
- イベント・トラブルについて事前の注意喚起 (デモ情報、ストライキ情報等)
ただし、今までの経験上、デモ情報やストライキ情報は、発表されてからメールが届くまでにタイムラグがあります。
例えば、旅行中にドイツ鉄道のストライキがあったのですが、いち早くその旨を教えてくれたのはドイツ在住のフォロワーさんで、その1日後に在ミュンヘン日本国総領事館から (やっと) メールが届きました。
航空券を購入する
マイルが貯まっている人は特典航空券を購入するのがベターです。
そうでない場合は、一般航空券 (通常の航空券) を購入することになりますが、注意点として、
- 便の変更・払い戻しが可能なフレキシブルな航空券が望ましい
- 第三国を経由しない 直行便が望ましい
- 購入はお早めに
では、順番に解説します。
フレキシブルな航空券が望ましい
キャンセル不可の航空券は安いので、コロナ前はその類の航空券ばかり購入していた私ですが、今は避けたほうが無難です。
というのも、コロナ禍の海外旅行は不確定要素が多く、
- 航空券購入時は行動制限措置がゆるかったのに、出発が近付いた頃に現地でロックダウンが起きてしまった
- 現地でコロナに感染して入院してしまい、帰国できなくなった
など、旅程を変更せざるを得ない状況があるかもしれません。
そのようなトラブルに備えて、便の変更や払い戻しが可能なフレキシブルな航空券を購入することをおすすめします。
直行便が望ましい
第三国を経由する場合、渡航国に加えてトランジット国の検疫措置が絡んでくるため、コロナ禍においては直行便がベターです。
と言いつつも、私は乗り継ぎ便でドイツに行ったのですが、理由は後述します。
もし乗り継ぎ便を利用する場合は、目的地まで同一航空会社を利用することを強くおすすめします。
購入はお早めに
少しでも安く航空券をGETしたい場合、とにかく一刻も早く購入せよ!…というのが鉄則中の鉄則ですが、これはコロナ禍においても同様です。
「こんなご時世に海外に行く人は超少数派だし、どうせ飛行機ガラガラだし、焦って購入しなくても大丈夫でしょ!」
と思われるかもしれませんが (ハイ、過去の私です涙)、航空券の手配が遅れるほど、価格が高騰するばかりか、最悪チケットが取れない可能性もあります。
そこにはコロナ禍ならではの事情があり、日本政府から各航空会社に日本到着便の乗客を制限するよう要請が入っていることが要因の一つです。
2022年3月時点で、日本に帰国 (入国) できる人数は、1日あたり5,000人に制限されており、各航空会社に割り当てられた人数分しか販売できない状況が続いています。
※2022年3月より3,500人 → 5,000人に引き上げられました
例えば、座席数200の旅客機の場合、通常時ならば200人の客を乗せることができますが、日本政府から「1便あたりの乗客を100人以下にするように」という要請が入れば、まだ空席があったとしても、上限に達すると予約停止となります。
場合によっては、フレキシブルな航空券を購入したとしても、変更したい便が空席無し扱いで、変更が叶わない可能性もあります。
なぜ、政府は日本到着便の乗客を制限しているのか? その理由は、日本に帰国したときに分かりました。
成田空港に到着後、コロナ検査、何枚もの書類チェック、自主隔離に関する説明…などなど、数えきれないほどの空港職員の方々と接することになり、その業務に多くの人員が投入されていることを実感しました。
これ以上帰国者を増やしてしまうと、空港職員の負担が大きすぎるのだと思います。
このような事情から、【日本→海外】の便は豊富にあれど、逆に【海外→日本】の便は選択肢が限られており、需要と供給の法則により、往路よりも復路のほうが価格が高い可能性があります。
海外旅行の場合、往復で航空券を購入するケースが大半だと思いますが、とりわけ帰国便 (復路) に関しては、早めに購入することをおすすめします。
公式サイト購入 or 代理店サイト購入
航空券をどのサイトから購入するかについては、
- 公式サイトより代理店サイト (JTB・HISなど) のほうが価格が安いケースもある
- 航空会社によってはカスタマーサポートが英語なのに対して、日本の代理店で購入すれば日本語で丁寧に対応してくれる
…という理由から、コロナ前は日本の代理店のサイトから購入することも多かったのですが、
便の変更や払い戻しが無料だとしても、代理店経由で購入すれば、そこに代理店のキャンセルポリシーが加わるので注意が必要です。
- 航空会社から直購入:航空会社のキャンセル規定
- 代理店経由 :航空会社のキャンセル規定+代理店のキャンセル規定
私はカタール航空公式サイトから直接購入したのですが、カタール航空は東京に日本支社 (日本語対応のコールセンター) があるので安心です。
出発前に何度も電話で質問していたのですが、日本人のオペレーターの方がしっかり対応してくれます。
カタール航空
公式サイト
座席選びのポイント
購入時に座席を選ぶことができる場合は、以下2つのポイントを抑えてください。
- 非常口座席 (足を伸ばせる座席) はおすすめしない
- できるだけ前方の座席を選択する
その理由として、
コロナ禍で日本発着の国際線を利用する場合、機内はガラガラの可能性が高く、エコノミーならば1人で3~4席使用することができるのですが、
飛行機の構造上、非常口座席はひじ掛けが上がらない仕様になっているため、横になって寝ることができないからです。
ゆかり
また、とりわけ帰国便 (復路) に関しては、到着後にコロナ検査等が控えているため、前方の席を予約したほうが、早く空港の外に出ることができます。
ヨーロッパ旅行におすすめの航空会社
もし乗り継ぎ便でヨーロッパに行くならば、乗継ぎリスクが少ない、
がおすすめです!
どちらも国営航空会社なので、安定感は◎
柔軟な予約ポリシーを提供しており、払い戻し手数料無料というのも、旅行者にとっては有難いです。(2021年8月時点)
カタール航空は、コロナ禍のヨーロッパ旅行で初めて利用して大満足!
帰国便 (ドーハ→成田) の搭乗率は1割にも満たなかったのに、路線廃止せず運行し続けてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
エミレーツ航空は、コロナ前に2度利用して、サービス面では問題無かったのですが、なんと2回ともフライトキャンセル→前後の便に振り分けられたので、赤字にシビア?なのかもしれません。
エティハド航空 (アブダビ乗り継ぎ) は、トランジットでもPCR検査の陰性証明書が必要だったので、候補から外しました。
日本でPCR検査を受けると15,000~30,000円くらいかかるので、購入前に航空会社のホームページをチェックして、PCRの有無を確認しておきましょう。
ちなみに、ドイツはフランクフルトのみ直行便 (ANA または ルフトハンザ航空) があったのですが、
直行便を選ばなかった理由は2つあり、
- 値段が高額。フレキシブルな航空券は往復で30~40万(!)
- 欠航のリスク。ドイツ在住の方から、ルフトハンザは便の変更やキャンセルが多いと聞いたので、いちいち旅程を組みなおすのも面倒だなと思ったから。
そんな理由で直行便は諦め、カタール航空とエミレーツ航空に白羽の矢が立ったのですが、旅程を組むのに手間取っていたら、航空券の手配が遅れてしまい…。
エミレーツ航空は、数日前までは存在していた帰国便のエコノミークラスが、突然9月末までごっそり消え、ファーストかビジネスクラスしか残っていないという状態。
これは私の推測なのですが、同じ「1名」の乗客でも、エコノミークラスとファーストクラスは客単価が天地の差なので、乗客数に制限があるならば、航空会社的にはファーストクラスの客を取り込みたいはず…。
カタール航空も、私が航空券をリサーチし始めたときよりもかなり値上がりしていたのですが、なんとかエコノミー席を確保することができました。
出発日の約2週間前に購入して、成田⇔ミュンヘン往復14万円也。
なお内訳は、往路4万円・復路10万円でした。
同じエコノミーでも予約クラスが異なっており、往路がエコノミーT (一番下のクラス)、復路がエコノミーY (一番上のクラス) なので、このような価格差が生じてしまったというわけです。
ゆかり
カタール航空でワルシャワまで行った知人は、約3ヶ月前に手配して往復8万円と聞いたので、やはり早めの手配が吉ですね。
数ヶ月前から予約すれば、ヨーロッパ行きでも往復10万割ると思います。
カタール航空
公式サイト
宿を予約する
航空券と同様に、柔軟な予約ポリシーを提供している宿を予約するのがおすすめです。
コロナ禍なのでドミトリー (相部屋) は避け、個室を選びました。
おすすめのホテル予約サイトは下記です。
Booking.com
私は、主に Booking.com を使っています。
ホテル掲載数が世界NO.1でヨーロッパ圏に強く、まずは Booking.com で検索をかけ、気に入ったホテルを見つけたら、他の予約サイトでも価格をチェックして比較しています。
Agoda
「何でこんなに安いんだろう?」と不思議に思うくらい、他の予約サイトと比較すると数千円レベルの差が出ることも稀にあります。
とりわけアジア圏に強い予約サイトです。
Airbnb
まるまる貸切 (宿泊施設をゲスト専用のものとして独り占め) の宿もあるので、友人旅やカップル旅の場合は、密を避けて楽しめそうです。
ワクチンパスポートを発行する
お住まいの自治体 (市役所など) で申請すれば無料で発行できます。
申請方法については、各自治体のホームページをチェックしてください。
▼私のワクチンパスポート (A4サイズのペライチ)
私の居住地の場合、概ね1週間以内に発行できると言われましたが、実際は申請から3日後に発行され、保健センターに受け取りに行きました。
郵送での受け取りも可能でしたが、切手代は自己負担で、ポストに投函されるまでに数日程度かかるため、急ぎの場合は直接受け取りに行くのが確実です。
ワクチンパスポートの申請は、2回目を接種したその日から可能ですが、書類として効力を発揮するのは、2回目のワクチン接種日から14日後です。
今後海外に行く方へのアドバイスとしては、
- 申請時に複数枚発行できるか交渉する
- スキャンしてPDF化し、クラウド上に保存
では、順番に解説します。
複数枚発行できるか交渉する
自治体によっては1枚の発行しか認められてないケースもありますが、私の居住地では無料で複数枚発行できました。
日本のワクチンパスポートは紙なので、万が一 紛失してしまった場合に備えて、私は3枚準備しました。
それぞれ、❶鞄の中、❷セキュリティーポーチの中、❸スーツケースの中に分散して保管してました。
内閣から各地方自治体に指導が入り、「パスポートと同様、1人に1枚しか発行しないように」というお達しが入ったため、現在は複数枚発行不可です。
(10月21日付 / 読者さまからの情報提供)
スキャンしてPDF化する
発行後に、原本をスキャンしてPDF化 → クラウド上に保存しておきましょう。
いちいち鞄から取り出すのが面倒なので、私はスキャンしたワクチンパスポートをスマホの画面で提示してました。
さすがに入国審査では初めから原本を提示しましたが、万が一 断られたら原本を取り出せばいいので、セルフ電子化おすすめです(笑)
海外旅行保険に加入する
万が一 現地でコロナに感染してしまったときのために、コロナ対応の海外旅行保険に加入して、補償は厚めにかけておきました。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は疾病関連の補償額が少ないので、コロナ禍においては不十分なのでは?と思います。
保険会社によっては、
- オーダーメイドプラン (補償をバラ掛け)
- クレジットカード上乗せプラン
がありますので、クレカ保険で不足している補償を補うのがおすすめです。
* * *
私が保有しているクレジットカード & 加入した海外旅行保険を下記にまとめると、
- クレカ付帯の海外旅行保険 (エポスカード・SPGカード・楽天プレミアムカード)
- クレカ保険で不足している補償を上乗せ (三井住友海上)
傷害死亡・後遺障害 | 傷害治療 | 救援費用 | 疾病治療 | 疾病死亡 | 賠償責任 | 携行品損害 | 弁護士費用 | |
エポスカード | 500万円 | 200万円 | 100万円 | 270万円 | ー | 2,000万円 | 20万円 | ー |
SPGカード | 1億円 | 300万円 | 400万円 | 300万円 | ー | 4,000万円 | 50万円 | ー |
楽天プレミアムカード | 5,000万円 | 300万円 | 200万円 | 300万円 | ー | 3,000万円 | 50万円 | ー |
三井住友海上 | ー | ←あわせて2,000万円→ | 2,000万円 | ー | ー | 100万円 |
横にスクロールしてご覧ください
※SPGカードと楽天プレミアムカードは、自動付帯と利用付帯で保険金額が異なっており、上記は利用付帯の金額です。
※念のため各カスタマーセンターに電話して、コロナに対応していることを確認しました。
クレカ付帯の海外旅行保険
保険の話を抜きにしても、海外旅行でクレジットカードは必須なので、持ってない人は早めに作っておきましょう。
異なるブランド (VISA、Mastercardなど) で、最低でも2~3枚用意することをおすすめします。
傷害死亡・後遺障害以外は、補償を合算することができるので、クレカ複数枚持ちのメリットは大きいです。
* * *
最もおすすめなのがエポスカード(VISA) で、年会費無料にもかかわらず、
- 海外旅行保険が自動付帯
- 医療費の立て替えが必要無いキャッシュレス診療 (国・地域によっては立て替えが必要な場合もある)
海外旅行好きなら、もはや作らない理由がないのでは?と思うくらいです(笑)
他にも、
楽天プレミアムカード:空港ラウンジが使えるプライオリティパス目的で作った
SPGアメックスカード:マリオットホテルの宿泊&マイルを貯める目的で作った
も保有していますが、こちらは年会費がかかります。
クレカ保険で不足している補償を上乗せ
私は三井住友海上のネットde保険@とらべるに加入しました。
クレジットカード付帯の海外旅行保険に不足しがちな補償項目 (治療・救援費用、疾病死亡、弁護士費用) に絞ったクレジットカード上乗せプラン (タイプK) がおすすめです。
- 傷害死亡・後遺障害:補償無し
- 治療・救援費用:2,000万円
- 疫病死亡:2,000万円
- 賠償責任:補償無し
- 携行品損害:補償無し
- 弁護士費用:100万円
治療・救援費用
「治療」は「傷害治療・疾病治療」の両方に対応しており、「疾病 (しっぺい)」にはコロナも含まれています。
クレカ保険の場合、保険金額はせいぜい200~300万円程度なので、その不足分を補完してくれる感じです。
とりわけアメリカ (本土・ハワイ・グアム) やヨーロッパの医療費は非常に高額なので、クレカの保険ではまかなえない可能性があります。
万が一現地で治療が必要になった際は、事前に三井住友海上ラインに電話を入れると、キャッシュレス診療可能な提携病院を案内してくれます。
疫病死亡
大半のクレカ保険は補償無しなので、ここも手厚くカバーしてくれます。
健康体の若者ならば、コロナで死亡するリスクは限りなく低いとは思いますが、渡航先によってはコロナ以外の病気の感染リスクがあるので、あると安心です。
* * *
保険料は、ヨーロッパ周遊26日間で9,350円 (リピーター割の場合は8,900円) でした。
私の場合は旅行期間が長いので、そこそこのお値段でしたが、1~2週間程度の旅行なら5,000円もかからないと思います (※渡航先や年齢によって異なる)
三井住友海上を選んだ理由は、
- 他社と比べると、補償内容に対する保険料がお手頃
- 老舗かつ大手なので、万が一の時も安心
保険に精通している知人曰く、三井住友海上は出し渋りも無いですし、
特にコロナの場合は前例が少ないので、保険会社としての規模と実績を考えると、大手損保のネットワークは安心感があります。
数千円程度の保険料なので、“旅のお守り” 的な感じで加入しておいて損は無いと思います。
帰国条件を調べる
帰国直前になって慌てないよう、出発前から帰国条件についても調べておくことをおすすめします。
帰国条件については、厚労省のホームページをチェックしてください。
隔離の有無
日本の場合、すべての帰国者に対して14日間の自主隔離が義務付けられています。
また、帰国日の14日以内に滞在していた国によっては、強制隔離 (ホテル隔離) がありますので、自分が該当しているか否か確認しましょう。
ただし、トランジットで通過するだけの国は、強制隔離の対象外です。
強制隔離の期間は国によって異なり、滞在費用は国費で賄われます。
例えば、強制隔離3日間の国に滞在歴がある場合、【強制隔離3日間+自主隔離11日間=トータル14日間】となります。
強制隔離の対象国は頻繁に変わりますので、随時チェックすることをおすすめします。
強制隔離対象国のリスト:検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について
ワクチン接種済の場合は、強制隔離3日間の免除や、10日目以降にコロナ検査を受け (検査費や交通費は自費)、陰性の場合は隔離を終了することができます。
→ オミクロン株の影響で、この措置は停止されました (2021年12月追記)
帰国便の出発地のPCR検査機関
詳しくは「日本帰国に必要な書類」の記事で解説していますが、帰国時に出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出を求められますので、事前にPCR検査機関を調べておきましょう。
各大使館のホームページに、日本政府が定める検査証明書を取得できる検査機関リストがありますので、大使館お墨付きの検査機関の中から選ぶのがおすすめです。


* * *
出発前に必要な準備は以上になりますが、私はこれに加えて、出発日の2週間前から、
- 外出は必要最低限に留める
- 人との接触を極力避ける (友人からの誘いはすべて断る)
を自主的に行っていました。
出発前にコロナに感染したら渡航ができなくなってしまいますし、相手国にウイルスを持ち込まないためにも、できる限りの感染症対策を行っていました。
* * *
コロナ以前と比べると、事前準備は想像以上に大変でしたが、それでも海外旅行に行きたい欲のほうが勝っていたので頑張りました…!

ゆかり
\ SNSも日々更新中 /
貴重なコロナ禍の旅行情報を提供していただいてありがとうございます♪
ワクチンパスポートについて情報提供いたします。
予備用のワクチンパスポートを申請したところ、パスポートと同様1人に1枚しか発行しないようにという内閣からの指導が地方自治体宛にあったそうです(10/21付け)
情報提供助かります!ありがとうございます!
いただいた情報を、記事に追記しました。