本記事では、スマホユーザーの大多数が利用しているであろう LINE の、意外と知られていない通話機能をご紹介します。
「海外でも、LINEで無料通話ができることくらい知ってるんだけど?」という声が聞こえてきそうですが(笑)、それはあくまで双方がLINEを利用しているという条件での話です。
ですので、「固定電話」や「LINEを利用してない携帯電話」に電話をかける場合、この無料機能を使うことはできません。
しかし、安心してください!
LINEには、超格安に国際電話ができる、LINE Out という便利な機能があります。
実際にメキシコ旅行で使い勝手を確かめてきたのですが、想像以上に大活躍だったので、海外旅行に行く予定のある方は必見ですよー!
目次
LINE Out とは?
ざっくりまとめると、「発信者が世界中のどこにいても、自分のスマホから、LINEを利用していない人とも 格安 or 無料 で通話できる」という便利な機能です。
(※昔は「LINE電話」という名称でした)
その通話範囲は世界中のほとんどの場所を網羅しており、携帯・固定電話を問わず通話が可能です。
LINE公式サイトを見ていると、超マイナーな地域や、聞いた事も無いような国名も多数含まれていたので、一般的な旅行者が観光するような国は基本OKです。
▼LINE公式HPより

LINEユーザー同士の無料通話機能とは異なり、通話料(※国によって異なる)がかかりますが、1分あたり数円~高くても数十円程度です。
また、電話利用前にLINEの提携会社の広告動画を最後まで見れば、その微々たる通話料ですら無料になる、LINE Out Free という機能もあります。
▼LINE公式HPより

▼無料通話ができる国は、多少 限定されます (LINE公式HPより)

無料通話の制限時間は通話先の国によって異なり、1分~5分です。
(※制限時間を超えた場合、通話が強制終了します)
私は途中で電話が切れるのが嫌なので、LINE Out Freeよりも LINE Out (有料)のほうが、使い勝手が良いと感じています。
LINE Out の料金形態・プラン
LINE Outには、2種類のプランがあります。
両者共、電子マネーのように、利用する金額を前もってチャージするシステムです。
- コールクレジット:使用期限180日 (※iPhoneのLINEアプリから購入した場合は無期限)
- 30日プラン:使用期限30日
これは使い方にもよりますが、一般的な旅行者は、自由度の高い「コールクレジット」を選択するのが無難かと思います。
LINEアプリからだと 240円 (240クレジット)から購入できます。
私の場合、旅行先のメキシコで飛行機関連のトラブルが頻発し、航空会社と何度も長電話したせいか、240円では足りずにもう一度課金しましたが、
通常は240円もあれば余裕で足りるレベルだと思います。

もう1つの「30日プラン」は、コールクレジットよりもチャージ金額あたりの通話時間が長い or 通話無制限なので、頻繁に長時間通話する人にとってはオトクなのですが、
下記のような制限▼がある為、1つの国に長期滞在する人向けのプランかと思います。
- 使用期限が30日
- 通話先は特定の国に限定
▼例えば、特定の国として「タイ」を選択した場合、タイにしか電話をかけることができません。

LINE Out のメリット
ここからはLINE Outのメリットについて解説します。
メリット①:通話料がとにかく安い
個人的には、これが最大のメリットだと思っています。
LINE公式サイトの国別料金表を見て頂いたら分かる通り、最も安い国で1分あたり1円という驚愕の安さです!!!
ドコモ・au・ソフトバンク等のキャリアの国際電話料金と比較すると、その差は歴然です。
▼国際電話料金比較表 (1分あたり)

(※2018年2月時点、海外からiPhoneを使って電話をかける場合)
コスパ悪すぎるキャリアの国際電話なんてさっさとやめて、LINEを使いましょう(笑)
格安のLINE Outですが、超絶マイナーな地域では1分あたり100円を超えるケースもあります。(例:南極 160円)
念のため、下記公式サイトで訪れる国の通話料を比較してみましょう。
メリット②:WiFi環境さえあれば、いつでもどこでも通話可能
そもそもLINE Out とは、LINE社が提供するIP電話サービスのことです。
日本でいう、050で始まるIP電話もその類の1つです。
IP電話は、電話回線ではなくインターネット回線を利用して通話をするため、海外においてはWiFi環境さえあれば、いつでもどこでも通話可能です。
(※LINEユーザー同士の無料電話も、同じくインターネット回線を使用します)

また、世界一周中の長期旅行者は、スマホの契約を解約し、WiFi環境のみで使用している方も多いです。
そのような旅人にとっては、非常に有難い通話アプリです。
メリット③:意外と良品質通話
一般的に、IP電話は通話の品質が落ちると言われていますが、LINE Outを実際に利用してみて、特にストレス等は感じなかったです。
会話にタイムラグがあったり、途中で切断されたり…といったトラブルもゼロです。
おそらく、通話の品質を左右するのは、LINE側の仕様というより、現地で利用するWiFiの質のほうが重要だとは思うのですが、何にせよコスパは最高です。
メリット④:利用手続きがカンタン
スマホを人並みに使いこなしている人ならば、5~10分程度で設定完了できると思います。難しい操作はありません。
LINE Outは、LINEアプリの中のサービスの1つですので、新たなアプリをインストールする必要はありません。
また、iPhoneの場合、支払いは Apple IDでサインイン後、App Store からクレジット決済されるので、カード情報の入力も不要!
既にスマホに入れている通話アプリから、ちょっと手続きするだけで利用可能、というのは嬉しい限りです♪
▼LINE Outの詳しい使い方については、こちらの記事をご覧ください
LINE Out のデメリット
ここからは、LINE Outのデメリット編です。
デメリット①:発信はできるが、着信は受けれない
電話をかける際、相手が電話に出られなかった、というケースもあるかと思います。
通常の電話の場合、着信履歴を元に相手側から折り返し電話をもらうことができますが、LINE Outにおいては、着信を受けることはできません。
あくまで、こちら側から一方的に電話をかけるサービス、と理解してください。
個人的には、「相手が電話に出なかったら、またこちらから再度かければいいじゃん」と思ってるので、あまり不便さを感じてません(笑)
デメリット②:非通知発信となり、相手に番号が通知されない
IP電話という性質上、初期設定のまま通話を行った場合、着信時に相手側には「非通知」と表示されてしまいます。
設定画面から電話番号認証を行うと、非通知発信が解除されるのですが、例外もあります。
【例】通話先の相手がドコモの端末の場合(ドコモ系SIMも含む)、認証を行っても非通知
ただ、企業の固定電話にかけた場合、経験上 非通知だろうと電話には出てもらえるので、こちらに関してもあまり不便さを感じてません。
確実にメリットのほうが大きいサービスかと思います。
旅先で大活躍!具体的な利用シーン
ここまで LINE Out の素晴らしさについてアツく語ってきましたが(笑)、
「そもそも海外で電話をかけることなんてあるの?」と疑問に思われている方に、私が過去に経験した通話例をいくつかご紹介します。

海外でIP電話を利用し始めてかれこれ何年も経つのですが、毎回非常に助けられたといっても過言ではありません。
(※IP電話サービスはSkype社が先駆者的な存在だった為、LINE Outが登場する前は、Skype電話を利用してました)
利用シーン:海外 → 海外
- 飛行機が遅延し、ホテル到着が深夜になりそうな予感。メールだと読んでもらえない可能性があった為、ホテルにその旨を電話した。
- 田舎すぎてタクシーが常駐していなかったので、現地のタクシー会社に電話して、隣町からタクシーを呼び寄せた。
- 往復でタクシーを予約していた際に、運転手と待ち合わせ場所を決めてはいたが、いざ行ってみると、同じような車が多すぎて自分のタクシーがどれか分からず、運転手の携帯に電話した。
- スカイダイビングをする際、ダイブできるかは天候に左右されるため、集合時間の30分前に現地催行会社に電話し、決行されるかの確認を取れと言われた。
利用シーン:海外 → 日本
- 飛行機に乗り遅れそうになったので、航空会社のコールセンターに電話した。
- スマホを持ってない家族に、生存報告目的の連絡をした。
これはあくまで「一部」なので、実際はもっとあります。
とりわけ個人旅行の場合、電話を使うシーンは意外と多いのです。
また、コールクレジットプランの場合、「日本 → 海外」「日本→日本」という利用方法も可能なので、チャージ(購入)したクレジットの使用期限が迫ってきたら、日本で日常使いするのもアリです。
(※iPhoneのLINEアプリから購入したコールクレジットは無期限利用可)
1チャージ 240円という さほど高くない金額ですので、とりあえずチャージしておけば、いざという時に役立ちます。
LINE Outとセットで使うとさらに便利なサービス
メリット編でも触れましたが、海外でLINE Out を使用する際にはWiFi環境が必須です。
このWiFi環境を確固たるものにする為にも、旅先にWiFiをレンタルしていくことをオススメします。

もちろん、現地のフリーWiFiでも通話は可能ですが、私の経験上、海外で電話をかけたくなる瞬間って、緊急時であることが多いんです。
例えば、あなたが海外旅行中に財布(クレジットカード)をスラれてしまったとします。
その場合、一刻も早く「カード会社」に電話して、カード利用を止めないといけませんよね?
また、海外で事件・事故に巻き込まれた際は、急いで「保険会社」や「大使館」等に電話をする必要があります。
(※ただし、LINE Outは警察・消防・救急などの緊急機関への通話は不可です)
トラブルに見舞われた時ほど、いつでもどこでもネットが使える環境を有難いと思うもの。
私自身、「LINE Out」と「WiFiレンタル」はかなり相性が良いと感じており、セットで使うと LINE Outの良さを最大限に発揮できますよ♪
もちろんLINE以外にも、オンラインでしか使えない様々なアプリ・機能を活用し、効率的に旅をすることが可能です。
ネットが常時使えるというメリットは計り知れないので、私は、海外旅行に行く際に必ずWiFiをレンタルしていきます。
▼海外レンタルWiFiの選び方に関しては、こちらの記事をご覧ください。
また、政府による強力なネット規制がある中国においては、公共のフリーWiFiでは LINEを使うことができません。
私は、中国旅行にはネット規制を回避できるWiFiをレンタルしてます。
▼中国のインターネット事情とおすすめWiFiレンタルについては、こちらの記事をご覧ください。
この記事を読んで「LINE Outを使ってみたい!」と思った方向けに、LINE Outの使い方を画像付きで解説しています。
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