2014.2.14
自分が乗るはずだった飛行機が欠便した場合、どうすれば良いのか、私の苦い失敗経験を元に、その対処方法をまとめました。
これから飛行機に乗る予定がある人の参考になれば幸いです。
日本を出発後、トランジットでアメリカのダラスを訪れた私たちは、ついでにダラス観光を楽しみ、リマ(ペルーの首都)行きの飛行機に乗るべく、再び空港に戻ってきました。
手荷物チェック等を済ませ、搭乗口付近のソファーでのんびり。アタマの中は、既にマチュピチュ気分♡で一杯である。
しかし、出発直前になって、電光掲示板に「Delay(遅れる)」の表記が。
どうやら機材トラブル?が起こった模様。
初めは「Delay 30min」だったが、それが60min、90min…と、どんどん遅延時間が伸びていく。
まあ、南米は飛行機の遅延は当たり前と聞くので、数時間の遅れは想定内である。
(リマ行きの便とはいえ、まだアメリカnowだけど)
時差ボケ かつ ダラス観光で疲れていたので、待ち時間についソファーでうとうとしてしまう私たち。
どれくらい経っただろうか。
周りのざわめきで飛び起きると、さっきまで私たちと同じようにソファーで待機していた乗客たちが、一斉に移動し始めた。
周りにいた日本人を捕まえて、いったい何が起こったのか聞いてみると、先ほど放送が入り、な、なんと、この便は遅れるどころか「欠便」が確定したらしい。
なななな、なんですとー?!( ゚д゚)(驚愕)
ちなみに、私は今までに何十回と飛行機に乗ってきたが、そもそも「遅延」ですらあまりないことだったし、ましてや「欠便」とか、生まれてこのかた一度も経験したことがない。
それは、同行者の友人3人も同じで、急にわたわたとテンパる私たち。
乗るはずだった飛行機が欠便した場合、ツアー・個人手配問わず、順次空席のある便へ「振り替え」をしなければならない。
(個人手配の場合は、払い戻しもすることも可能)
ここで注意が必要なのが、振り替えは「自社便のみ」であること。(※航空会社によって異なる)
また、とりわけLCCは、予備の機材を持たず、基本的には2つの空港間をピストンで運航するケースもある為、
たとえ振り替えができたとしても何時間も後の便、あるいは翌日以降となることも多々あるのだ。
(=つまり、欠航となった時点で、大幅な旅行計画の見直しをする必要がある点を認識しておくべき)
そして、「便を振り替える方法」について、なのだが、
アメリカン航空のスタッフが、私たちの元にやって来て、
「この度は大変申し訳ございませんでした…。直ちに空席のある便に振り替えていただきます」
…と、言ってくるはずもなく、
「自主的」に動かなければ、航空会社からは基本的に何もしてはくれない。
便を失った乗客たちは、アメリカン航空のカウンターに並び、並んだ順に便の振り替えの手続きを取る。
要は「早いモノ順」であり、早く並んだ人ほど好条件で空席のある便のチケットに振り替えることができるのだ。
早く並んだ人たちがどんどん空席を埋めていくので、逆に、列に並ぶのが遅くなればなるほど、状況は不利になっていく。
ソファーで呑気にうとうとしていた私たちは、完全に出遅れた組である。
しかし、どんなに後悔しても、時既に遅し。
長い列に並び、不安な気持ちを押し殺して、ただひたすら順番待ち。
列はこんなにも長いのに、カウンターが3つしかないからか、何時間も待たされる。
地球の裏側に位置する南米は、日本人にとってはなかなかハードルの高い観光地だが、それでも日本人乗客はわりと多い。
私たちの数人先に並んでた日本人の若い女の子グループが、スマホを使って電話してるのが気になった。
いったいどこに電話をかけているのだろう。
聞いてみると、アメリカン航空には日本語対応のダイアルがあり、そこに電話すれば、列の順番待ちを無視してチケットを仮予約できる、というのだ。
もちろん、電話だけでは紙の航空券チケットは発券できないので、どのみちこの長い列に並び、カウンターで発券することにはなるが、それでも、早い段階で空席を抑えることができるのはデカい。
さっそく、私たちもコールセンターに電話してみることにした。
海外から電話をかける際、国際電話を使ってはいけません。場合によっては、高額請求の原因になってしまいます。
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WiFi環境さえあれば、「固定電話」や「LINEを利用してない携帯電話」にも電話をかけることができます。
国際電話を格安に!海外旅行先での通話は「LINE Out」が大活躍
(※LINEが固定電話と通話できるサービスを開始したのは2014年3月なので、当時はSkypeという別の通話アプリを使用)
幸い、ダラス空港はパッセンジャー用のFree Wi-Fiが完備されており、藁にも縋る想いでコールセンターに電話。
無事(?)、代替便の飛行機のチケットを抑えることができたのだ。
しかし、その代償は大きかった。
私たちがやっとのことで振り替えることのできた便は、最短で2月17日にリマ着。
(本来の便は15日にリマ着)
つまり、丸2日ほどアメリカに監禁状態だ。
当然、予め計画していた旅行プランは完全に台無しで、大幅の変更を余儀無くされたのである。
私たちより先に列に並んだ、もしくは先にコールセンターに電話した日本人乗客たちは、より早い到着の便で振り替えを可能にしていたことを想うと、事前のリサーチの粗さと、情報量の無さが今になっても悔やまれる。。。
* … * … * … * …*
現時点で、代替便の仮予約は完了したが、カウンターにはなかなか人が減らない長蛇の列。
いったい、いつになったら私たちの番が来るのだろうか?
アメリカ滞在中の宿はどうしよう。
不安は尽きない。
アメリカン航空との戦いinダラスが、いよいよ幕を明ける。
▼続きは後編をご覧ください
アメリカン航空と大喧嘩(後編)~もしも飛行機が欠便したときの対処法~