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どれくらい揺れる?ピースボートの船酔い対策

薬

ピースボートに乗船する前の私は、船酔いについてこう考えていました。

「小船じゃあるまいし、あんな巨大な客船が大きく揺れるわけがない。船酔いとか無いっしょ!」

だがしかし。。。そんな甘い考えをしていた過去の私に、声を大にして言いたい。。。

船をナメるな!!!と。

ということで(笑)、本記事では、船旅においては避けて通ることのできない 船酔い問題その対策について解説します。

 

ピースボートの船酔いについて

大きい小さいにかかわらず、「全く揺れない」という船は無いのではと思います。

それなりの大きさがあるピースボートにおいては、小船のような揺れとはまた違うのですが、この船、けっこう揺れます(笑)

 

まず、出港直後。

どのクルーズでも、出港から3日間が最も過酷だと言われています。

私が乗船した77回クルーズ(オーシャンドリーム号)の場合、出港が8月下旬でした。

つまり、まさに台風シーズン真っ只中。

案の定、出港直後に2つの台風と鉢合わせをしてしまいました。

この台風を避ける為、予定していた航路を変更し、大回りしてなんとか回避しようとしたらしいのですが、それでも船は大きく揺れました。

 

どれくらい揺れたのか、実際に起きた例をいくつか挙げてみます。

 

私の場合、まず、朝に「ガガガガガン!!!」というけたたましい音で目が覚めました。

どういうことかというと、船の揺れで、ドレッサーに置いてあった小物が雪崩のように落ちたのです。

揺れの激しいときは、机の上に物なんて置けません。

 

そして、廊下をまっすぐ歩くこともできません。

階段も、手すりにつかまりながら上るのがやっとです。

 

ちなにに、船酔いするのは乗客だけではありません。

水先案内人ピースボートスタッフも船酔いで倒れ、最初の3日間はいくつかの講演会や企画が 延期 or 中止 となりました。

横浜出港直後以外にも、天候の悪い日晴れていても海が荒れている日は、船が大きく揺れていました。

 

また、船酔いに関してはかなり個人差があるようで、

あんなに揺れたのに3か月間まったく船酔いナシ!の人もいれば、

最初の3日間は部屋から一歩も出ることができず、医務室で点滴をするほど重症な人もいらっしゃいます。

 

とはいえ、数日・数週間も経てば、たいていの人はだんだん慣れてくるのですが、結局3ヶ月間ずっと船酔いに悩まされる人も稀にいるのでお気の毒ですね。。。

ちなみに私の場合、船酔いはしましたが、周りと比べてひどい部類ではなかったように思います。

船酔いで倒れたのは出港後2日目のみ。

身体はだるいし気持ち悪いし、結局その日の避難訓練には参加できませんでした。

(※2回目の避難訓練は「船酔い」ではなく「寝坊」で参加できなかったことはナイショ。笑)

それ以降は、たまに「なんか気持ち悪いな~」と思うときもありましたが、1時間くらいベッドで横になれば回復するくらい軽いものでした。

 

私の実体験として、「乗り物(船以外)酔い」と「船酔い」はあまり関係がないようです。

つまり、自分は乗り物酔いしないから=船酔いもしない、というわけではないです。

(※私は、バス・電車・車などの乗り物ではめったに酔わないタイプなので、船酔いも大丈夫だとタカをくくってました)

酔わない人は本当にうらやましい限りですね(笑)

 

船が揺れているとき、「船酔い」以外で大変なこと

船が揺れていると、「船酔い」以外にも困ったことがたくさん出てきます。

トイレが流れない

この「流れない」というのは、トイレが詰まって流れない、という意味ではありません。

船のトイレには、後ろの方に「水を流すボタン」がついており、用を足した後はこのボタンを押して水を流すのですが、

これはオーシャンドリーム号の性質(?)なのか、船が大きく揺れているときは、ボタンを「押して」から「流れる」までの時間にタイムラグが生じます。

普段は、ボタンを押すと1・2秒もしないうちにすぐ水が流れるのですが、これが5分…15分…へたすると30分以上かかってしまうのです。

すぐに流れなくとも、いずれは流れるのですが。。。

これが部屋のトイレだと、なんか同室の子に申し訳ないというのか。。。ごめん!いま流れてない!みたいな(笑)

なので、船が揺れているときは、極力公共のトイレを使うようにしていました。

 

入浴が大変

船が揺れていると、シャワーを浴びるのも一苦労です。

部屋のシャワー室には、床に水をせき止める為のでっぱりがついているのですが、不満なのはこれの高さが低いということです。(たぶん5~8cmくらい?)

シャワーとトイレは同じ部屋の中にある為、船が揺れて傾くと、水がトイレまで流れ出てしまいます。

結果、トイレが水浸しに。

なるべく水が流れていかないように、揺れているときはシャワーの水圧を抑えてみたりもしたですが、船が大きく傾けばその努力は無駄に終わってしまいます。

自分の入浴が終わった後、次にシャワーを浴びたりトイレに入る同室の子がいるのでそのまま放置しておくわけにもいかず、シャワーの度にタオルで床を拭くのが超めんどくさいです(笑)

 

水のトラブルが発生

船が揺れていると、普段よりもやたら水回りのトラブルが多発します。

私の部屋はそういったトラブルは無かったのですが、トイレの水が逆流して、床(絨毯)が水浸しになった部屋がいくつかありました。

そのようなトラブルがあった部屋の子は、本当に大変そうでした。

 

すべてのエレベーターが止まる

船が大きく揺れると、安全の為(?)なのか、船に設置されているすべてのエレベーターが利用停止になります。

ですので、使用できる手段は「階段」のみ。

その階段を使うのがこれまた大変!!!

 

船が揺れると、その揺れに合わせて、身体に重力?圧力?がかかります。

  1. 頭上から強い力でぐーっと押されたような感覚
  2. 逆に、頭の上ヒモがついてると仮定し、そのヒモをひっぱられているような感覚

船の揺れに合わせて、ひたすら①と②の繰り返しです。

 

このような状態で、手すりに摑まりながら必死に階段を登っていくのですが、

4Fから9Fまで上がらないといけない時とか、なんかもう溜息が止まらなくなります(鬱)

 

ピースボートの船酔い対策

酔い止めを飲む

船内では、酔い止め薬が無料配布されているのですが、最低でも初日1日分は必ず持参してください。

横浜出港直後は船がかなり揺れますので、出港前に「飲む」or「飲まない」が運命の分かれ道です。

また、船内で配られている酔い止め薬について、気を付けてほしい点があります。

その酔い止め薬は、

  • 酔う前に飲まないと効果がない
  • 飲むと眠くなる

タイプです。

船酔いが心配な人は、薬局で「酔ってからでも効く」「眠くならない」ものを買って用意しておくことをお勧めします。

 

船の揺れ方は縦揺れ

船の揺れ方に関してなのですが、その種類は横揺れではなくほぼ「縦揺れ」です。

なので、船の前方後方になればなるほど揺れは激しくり、一番影響を受けないのは船の中央です。

自分の部屋が前方・中央・後方のどの位置にあるのか、決めることができないのでそれはもう天に祈るしかないのですが(笑)、辛くなったら船の中央にある公共スペースで休むのが効果的です。

 

体調管理はしっかりと!

睡眠時間が減れば、船酔いしやすい状況を作り出します。

船酔いがひどい人は、羽目を外して遅くまでお酒を飲まないように!(笑)

 

MEMO
補足

地球を何周もしてきたスタッフさん曰く、私が乗船した77回クルーズは今までのクルーズの中で一二を争うほど船が揺れたらしいです。

初めの3日間は超×100大変でしたが、これを乗り越えたことで、乗客の結束力が一層固くなった気がします(笑)

 

おまけ:陸酔いとは?

この言葉を、私はピースボートで初めて聞きました。

洋上だけでなく、にいても「酔い」は憑き物なのです。

乗船者は、船内で常に揺れを感じる生活を送ってきた為、全く揺れない陸にいたとしても、何となく身体に揺れているような感覚を覚えるのです。

私は陸酔いの症状は全く無かったのですが、せっかく船酔いから解放されたと思いきや、陸でも陸酔いとか…傍から見てて本当にお気の毒でした。

* … * … * … * …*

ピースボート(オーシャンドリーム号)に限らず、船旅である以上「船酔い問題」は必ず存在します。

悲観するのではなく、潔く受け入れて、船酔いと向き合う姿勢を持つことが大切です。

補足
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