コロナ禍の海外旅行ノウハウ集

私がピースボート世界一周で学んだこと~日本ってスバラシイ!~

学ぶ

これは私だけに限らず、海外に行った人が口を揃えて言うことなのですが、日本のことを前よりももっと好きになれました

日本の良さ、日本人である有難さを、身に染みて感じました。

 

短期間でこれだけたくさんの国に行けば、寄港地同士を比べたりもします。

また、「日本生まれ」「日本育ち」の私は、自分でも無意識のうちに寄港地と日本を比較して考えてしまいます。

 

もちろん、外国から日本が学ぶべき部分も多いのですが、

世界的に見て、「平和」が当たり前に存在し、日本ほど治安の良い国はなかなか無いと思います。

戦争、紛争も無い。

常に命の危険を感じながら生活することも無い。

 

そして、日本のマナー・サービスの質はトップレベル、とよく言われるのは本当です。

お店に入れば、店員さんが笑顔で接客。きめ細やかなおもてなし。

日常生活でスリに遭うことはめったに無く、落とした財布は持ち主の元に帰ってきます。

 

また、都会・田舎で多少の差はあれど、日本においては、基本的にどこにでもキレイな街が存在しています。

ここでいう「キレイ」とは、「清潔」でキレイという意味です。

たくさんの国を周ってみて驚いたのは、道端に捨てられているゴミの多さでした。

これは、発展途上国・先進国にかかわらず共通して言えることです。

おしゃれなイメージのヨーロッパでも、場所によっては道端がゴミで溢れています。

 

国によっては、ゴミだけでなく「物乞い」「物売り」の数も多いです。

観光客を見つけると、待ってました!!!とばかりに、「ワンダラ~!(1ドルだよ)」を連呼しながら後をつけてくる人々。

 

船旅が終盤に差し掛かったころ、

とある朝、朝食の席で隣になったおじいちゃんと世間話をしていた際、「世界を周ってみて、一番衝撃的だったことは何?」と聞かれました。

 

私が、ゴミ・物乞い・物売りの多さを挙げたら、彼は、少しだけ悲しそうな顔をしてこう言いました。

でも、日本だって、昔はそうだったんだよ。

 

東京オリンピックの前の日本は、街にはゴミがあふれ、物乞いもたくさんいました。

彼の目には、私にとっては衝撃的だったその風景が、昔の日本と重なって見えたらしいのです。

平成生まれの私には、まったく想像がつきません。

私は、「豊かな日本」しか知らないのです。

 

同じ時期に、同じ場所で、同じ景色を見ていても、

その人の生まれ育った時代背景・環境の違いによって、見えてくるもの・感じ方・捉え方は異なってきます。

 

ピースボートの良さは、1000人もの乗客との「出会い」です。

 

船には様々な人がいます。

年齢でいうと、下は2、3歳から~上は80、90代。

十人十色ならぬ、千人千色。

船旅中、彼らと直接語り合うことによって、新たな視点を得ることができます。

 

だから、前よりもヒトに対する先入観や偏見が無くなりました。

これは、1人でバックパッカーとして世界を周る経験では得られないことだと思います。

 

要は、「どこに行くか?」ではなく「誰と行くか?」

 

世界一周なんて、お金と時間さえあれば、正直 誰でも出来ることです。

歴史的な建造物や広大な自然そのものも素晴らしいとは思いますが、

その場で感動を共有できる仲間がいることのほうがもっと素晴らしいです。

 

何日も行動を共にすることで、初めて見えてくる、その人の価値観

一緒に旅する仲間達から、多くの学びを得ることができます。

「旅」は単なる娯楽ではなく、自己成長の1つでもあるのです。

 

最後に、これは世界一周経験者なら分かってくれると思うのですが、

旅って正直楽しいことばかりではないんです。

 

今でも紛争が続いていたり、貧困に苦しむ地域を訪れたとき、目の当たりにする世界の現状。

とりわけ、私は地球大学(世界の紛争・貧困問題を学ぶ洋上プログラム)を受講していたのでなおさらでした。

 

それらの問題は、あまりにも規模が大きすぎて、様々な要因が複雑に絡み合い、

私みたいな小娘がどんなにもがいても、すぐにどうにかなるような問題では無いのです。

 

「こうしてただ見てるだけで、私には何もできないんだ・・・」と、自分の無力さを痛感します。

 

船旅中、自分がそうやってモヤモヤ悩むだろう、というのは、乗船前から何となく想像できたので、

既に世界一周を終えて帰国した友人からのアドバイスを受け、私はこう考えました。

 

世界一周した経験を元に、自分が世界で見て、感じて、学んだことを、周りの人たちに伝える。

 

それは、世界を見てきた私だからこそできる、1つの「アクション」なのではないかと思います。

小さい大きいの違いはあれど、私にだって、できることはあるのです。

 

私の場合、洋上で地球大学生の友人数人を集め、「世界のジェンダー問題」についてプレゼンしました。

帰国後は、大学のゼミで報告会をしたり、ピースボートの説明会で体験談を話したり、地球大学の報告会を行いました。

 

パワーポイントや原稿の作成など、準備にかなりの時間を費やしましたが、

自らの体験談を人に伝えることで、今までアタマの中に散らばりまとまりの無かった知識が、自然と整理されました。

 

伝えたいことができた。

そして、学びたいことが増えた。

 

勉強は、自分の為だけにやるものでは無いんです。

「知らない」ことで、人を傷つけてしまうことだってあります。

「優しさ」だけでは、多くの人を救えないのです。

 

この船旅で、日本で過ごしていたら考えもしなかったことを、沢山吸収できました。

これからの人生において、欠かせない経験となりました。

 

個人的に、人生で一番良いタイミングで世界一周できたと思います。

社会人になる一歩手前。

これからの将来に向けて真剣に考える時期。

 

3ヶ月の船旅を経て帰国した後、私は再び「大学生」に戻りました。

普段の生活は、世界一周する前と、ほとんど変わりはありません。

 

見た目に変化はなくとも、中身は成長した…と思いたいですが(笑)、やっぱり3ヶ月は短すぎる。

数か月後、数年後に、「あれがあったから今の自分がある」と思えるようになりたいです。

 

しかしながら、あんなにいろんな国に行ったのに、旅行欲は衰えるところを知らず、むしろ増していくばかり。

まだまだ先の人生は長いので、これからももっとたくさんの国々を旅していきたいです。

 

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1 COMMENT

斉藤恒樹

はじめまして。90回南回りを申し込んだもの(60代)です。知りたい情報が満載で大変助かりました。ありがとうございます。90回はイースター島に1日しかいないので、3日くらいいるためにオーバーランドツアー(自主企画ツアー)をandes nippon touristに見積もりを頼んでいます。日本に支店がないので、確定した案で送金して、間違いなく航空券などの書類がいただけるという保障のとり方はどういう方法があるのでしょうか。教えていただけるとありがたいです。また、一緒に乗船した年配の方で、気さくに教えていただける方がいましたら教えてください。一番疑問に持つのはここ5年間毎年3回一周していて、ドックで修理していない点です。飛鳥は年間2回で15年くらいでまだ古くありません。30年たつ古い船で定期的な修理をしなくて大丈夫でしょうか。こちらは年なのでいつ死んでもいいのですが、若い人たちは困りますよね。

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