今や私たちの生活に欠かせないインフラとなりつつあるインターネット。
この記事を読んでいるあなたは、
- 「海外旅行にWiFiレンタルって必要なのかな…」
- 「ネットが使えると何が便利なの?どんなときに役に立つの?」
- 「試しに借りてみたいけど、何を基準にWiFiレンタルを選べば良いのか分からない…」
・・・というような疑問・悩みを持っているかもしれません。
そこで本記事では、過去に海外で15回以上WiFiをレンタルしてきた私が、海外WiFiレンタルの基礎知識とあわせて、選び方のポイントを解説します。
- とりわけ個人旅行の場合、イレギュラーな事態が起こりうる海外で、常にネットが使えるよう、WiFiをレンタルしておくと安心
- WiFiがあれば、オンラインでしか使えない様々なアプリ・機能を活用し、効率的に旅をすることが可能
- おすすめのWiFiレンタルは、
jetfi (ジェットファイ) /
グローバルWiFi /
イモトのWiFi
先にWiFiレンタル各社の特徴・詳細が知りたいという方は、「海外旅行におすすめのWiFiレンタルまとめ」をクリックすると、該当箇所にジャンプできます。
もくじ:タップで該当箇所にジャンプ
海外WiFiレンタルとは?
渡航先で、自分のスマホやPCなどをインターネットに接続するための小型端末 (ポケットWiFiルーター) 貸出しサービスのことです。
電波が入る場所ならば、日本にいるときと同じようにネット利用が可能となります。
海外WiFiレンタルのよくある質問とその回答については、こちらの記事をご覧ください

海外旅行にポケットWiFiは必要なのか?
とはいえ、WiFiレンタルは有料のサービスですので、「現地のフリーWiFiがあればそれでよくない?」と思われる方もいるでしょう。
旅先でWiFi (インターネット環境) が必要な理由
ぶっちゃけ、インターネット環境が無くても旅はできます。
パソコンも携帯電話も無かった時代の旅人は、本と口コミだけの情報を頼りに旅をしてきたわけなんですから。
ですが、スマートフォンが普及し、誰でも手軽にインターネットが利用できるようになった今、
オンラインでしか使えない様々なアプリ・機能を活用し、効率的に旅をすることが可能となりました。
ポケットWiFiは、スマートフォンなどの端末と組み合わせて使うことで、その価値が発揮されます。
いわば、海外旅行の「黒子」です。
インターネット環境を手に入れることで世界は広がり、旅の楽しみ方が変わりつつあります。
実際に利用してみて、どんなときにWiFiが役立ったのか、こちらの記事で具体的な活用シーンを紹介しています

現地のフリーWiFiだけでは不十分な理由
国や地域によって差はありますが、空港・ホテル・レストラン等の施設では、利用客向けのフリーWiFiを導入する店が増えつつあります。
しかし、フリーWiFiは誰でも気軽に利用できる反面、
- 電波が貧弱すぎて、使い物にならない場合がある (※通信速度は日本の方がサクサク快適な印象)
- 会員登録作業 (メールアドレス・電話番号等の入力を求められる) が必要な場合がある
- WiFi接続ページが現地語しか対応しておらず、必要事項を入力して接続完了するまでの作業に苦戦する場合がある
- ホテルの宿泊者向けWiFiは、ロビーやフロントなどの共有スペースでしか接続できない場合がある
- セキュリティリスクが高く、個人情報を盗まれてしまう場合がある
等々のデメリットもあります。
また、ネット環境が必要な際に、必ずしもその場所にフリーWiFiが飛んでいるとは限らない為、その都度WiFiを探す手間が発生します。
旅先で道に迷ったり、トラブルに巻き込まれてしまった際、肝心な時にネットが使えない!・・・なんて事態は避けたいですよね。
とりわけ個人旅行の場合、イレギュラーな事態が起こりうる海外で、フリーWiFiのみに頼るのは得策ではないでしょう。
いかなる時でも常にネットが使えるよう、WiFiをレンタルしておくと安心です。
海外WiFiレンタルのメリット・デメリット
このトピックでは、海外WiFiレンタルにどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説します。
海外WiFiレンタルのメリット
手続きはすべて日本語
海外WiFiレンタルサービスを行っているのは日本の企業ですので、手続きはすべて日本語で行うことができます。
申込手続き・返却手続き、取扱説明書、カスタマーサービス等々も、もちろん日本語対応です。
操作方法が簡単
WiFiレンタルを用いてインターネットに接続する手順・操作方法は簡単で、電子機器が苦手…という方でも安心して使えます。
各社分かりやすい取扱説明書 (マニュアル) が同封されていますし、仮に現地で困ったこと・分からないことが出てきても、日本語によるサポートを無料で受けることができます。
到着後すぐにネットが使える
申込手続き・WiFiルーターの受け取りは事前に日本で済ませている為、飛行機が現地の空港に降り立った後、すぐにインターネットに接続することができます。
短期旅行・弾丸旅行の場合、タイトスケジュールで時間に余裕も無く、現地に滞在できる時間も限られているので有難いです。
複数人でシェアして使える
大半のWiFiルーターは、スマホ・PC等の端末を、一度に5台程度まで同時接続可能です。(※会社によって異なる)
グループ旅行の場合、1台のWiFiルーターを皆で共有できる為、レンタル料を割り勘にすればオトクです!
(※ただし、互いに別行動をする場合は、同時に利用することができません)
海外WiFiレンタルのデメリット
SIMカードと比べると割高
一般的に、WiFiをレンタルするよりも、その国の携帯会社の店舗でプリペイドSIMカードを購入するほうが料金は安いです。
(※国・旅行期間・割り勘できるか否か、等の条件によって金額が変わるため、一概には言えませんが)
とりわけ物価の安い国はSIMカードもかなり安い為、安価でインターネット環境を手に入れることができます。
常にWiFiルーターを持ち歩く必要がある
WiFiルーターそのものは、それほど重いわけではないのですが、常にルーターを持ち歩く必要があるため、荷物は少し増えます。
また、毎晩WiFiルーターを充電したり…等々の手間がかかります。
これらの内容を踏まえて、海外WiFiレンタルが向いている人・そうでない人をまとめると、下記のようになります。
- 語学力に自信が無い人
- 電子機器の操作が苦手な人
- 短期旅行・弾丸旅行の人
- グループ旅行の人 (友人旅・家族旅)
- とにかく安く済ませたい人
- 荷物をできるだけ少なくしたい人
以下の条件▼に当てはまるならば、現地のSIMカードを購入する方法もおすすめです。
- SIMフリー端末を持っている
- 語学が堪能:基本的には現地の店舗 (空港・街中) で購入するため、それなりの語学力 (英語または現地語) が必要となります。
- 電子機器の操作が得意:SIMカード挿入後、初期設定 (APN設定) が必要な場合があります。操作方法の難易度は高めで、かつ、設定画面は英語または現地語です。
最適な海外WiFiレンタルを選ぶための比較ポイント
現時点で、海外で使えるWiFiレンタルサービスを提供している会社は数多くあります。
また、各WiFi会社ごとに様々なプラン・オプションがあり、多様化する顧客ニーズに対応しています。
しかし、自分にとって最適なWiFiレンタルが分からないまま、価格の安さだけで選んでしまったり、深く考えずに申し込んでしまうと、後々 不便な思いをすることになるかもしれません。
このトピックでは、WiFiレンタルサービスを選ぶ際にチェックしておくべき比較ポイントを解説します。
比較ポイント1:通信速度 (3G / 4G-LTE)
インターネットを快適に使うためには、「通信速度」という指標は外せません。
通信速度の差は、主に 使用するインターネット回線の違いから生まれます。
「3G回線」「4G回線」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますが、「数字+G」というのは通信の規格を表しており、数字が大きくなるほど通信速度が速くなる、とイメージしておけばよいでしょう。
4G (LTE) は、近年 日本でも主流となっている通信規格ですので、普段から慣れ親しんでいる4Gよりも下の規格 (=3G) の場合、「遅いな…」と感じることがあるかもしれません。
ですので、通信速度を重視する人は、4G (LTE) 回線に対応したWiFiレンタルを選択することをおすすめします。
▼イモトのWiFiの例
比較ポイント2:通信容量 (MB / GB)
海外WiFiレンタルは、インターネットを制限無く利用できるか否かによって、
- 容量制限有 (通常プラン / 大容量プラン / 超大容量プラン)
- 容量無制限
の2つに区分されます。
容量に制限がある場合、その会社ごとに上限のルール (例:1日あたり〇〇MBまで) が決まっています。
- 容量が余っても、翌日に繰り越すことはできません。
- 1日分のデータ通信量の上限を超えてしまった場合、速度制限がかかったり、回線が停止してしまいます。一部のWiFi会社では、通信容量の追加購入ができるサービスを行っており、再び快適なインターネット利用が可能となります。
- WiFi会社・渡航先によっては、無制限プランの取り扱いが無いケースもあります。
利用頻度の多いヘビーユーザーや、複数人でシェアして使う場合は、「容量の大きいプラン」または「無制限プラン」がおすすめです。
通信容量の目安について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

比較ポイント3:サポート体制
私自身、過去に利用していてトラブルが起きた経験は無いのですが、
万が一、渡航先でWiFiルーターが壊れた!紛失した!などのトラブルが発生した場合でも、サポート体制が充実していると安心ですよね。
大半のWiFiレンタルサービスは、日本語によるカスタマーサポートを無料で受けることができますが、中には24時間365日対応ではない会社もありますので、注意が必要です。
海外旅行におすすめのWiFiレンタルまとめ
まずは前述した比較ポイント (通信速度 / 通信容量 / サポート体制) を元に、おすすめWiFiレンタル3社の特徴を表にまとめてみました。(※2019年9月時点)
jetfi | グローバルWiFi | イモトのWiFi | ||
通信速度 | 4G-LTE | 3G / 4G-LTE (※注) | 3G / 4G-LTE (※注) | |
通信容量 | 1日あたりの上限 | 350MB / 500MB / 1GB | 300MB / 600MB / 1.1GB | 500MB / 1GB |
無制限プラン | 28ヶ国対応 | 72ヶ国対応 | 49ヶ国対応 | |
容量の追加購入 | 不可 | 82ヶ国対応 | 51ヶ国対応 | |
サポート体制 | 受付時間 | 24時間 365日 | 24時間 365日 | 24時間 365日 |
問い合わせ手段 | 国際電話・メール | 国際電話・メール・LINE・Skype | 国際電話・メール |
横にスクロールしてご覧ください
※注:渡航先によっては、3G・4G-LTEのどちらか一方にしか対応していないケースもあります
jetfi (ジェットファイ)
MAYA SYSTEMの jetfi (ジェットファイ) は、2016年夏にサービスが開始され、まだまだ歴史が浅い商品ではありますが、
料金面で他社と差をつけており、近年 旅行者たちの間で注目度が高まっています。
しかしながら、他社と比べて安いとなると、安かろう悪かろうなのでは?と不安になる方もいると思うのですが、
利便性は過去にレンタルしたことのあるWiFi会社と比較しても劣っておらず、快適に利用することができました。
標準で高速4G回線 (一部地域では3G) に接続でき、平均点以上のスペックを携えている為、万人におすすめできるWiFiだと思います。
- お財布に優しい価格設定
- 大容量バッテリー内蔵で丸一日使える
- WiFiルーターそのものがモバイルバッテリーとしても使える
- 周遊旅 (トランジットも含む) に最適! 1台のWiFiルーターで、すべての対応国を網羅
WiFiレンタルの申込みは、公式サイトより受け付けています

グローバルWiFi
業界最大手の(株)ビジョンが提供するグローバルWiFiは、きめ細やかなカスタマーサポートに定評があります。
万が一、渡航先でWiFiルーターが壊れた!紛失した!などのトラブルが発生した場合でも、サポート体制が充実していると安心ですよね。
各社のサポート体制を比較すると、グローバルWiFiが最も手厚く、LINE等のチャットで気軽に問い合わせができるのは大きなメリットです。
- きめ細やかなカスタマーサポート
- 必要に応じて通信容量の追加購入ができる
- オプションとして、「マンガ・書籍読み放題サービス」を提供 (※2019年10月31日までに出発の方対象)
WiFiレンタルの申込みは、公式サイトより受け付けています
イモトのWiFi
テレビCMでおなじみのイモトのWiFiは、2008年に国内初の海外用データ通信サービスを開始し、業界の中では最も長い運営歴のある企業です。
マイページ会員に登録すると、2回目以降の予約の際、お客様情報の入力が省略できるだけでなく、
利用回数に応じて会員ステージが上がり、様々な特典▼がもらえます。
- 端末補償が無料でグレードアップ (あんしんパックフル → あんしんパックプラス)
- 受渡し手数料無料
- 総額から500円引き 等
- リピーターに嬉しい特典有
- 早期割の割引率が高く、最大で20%OFF!早ければ早いほどオトクに
- 必要に応じて通信容量の追加購入ができる
WiFiレンタルの申込みは、公式サイトより受け付けています
海外WiFiレンタルは事前にネット予約がおすすめ!
WiFiレンタルは、空港カウンターでの当日申込みを受け付けている会社 (グローバルWiFi・イモトのWiFi) もありますので、
「出発当日に空港で申込みすればいいや!」…と考えている方もいらっしゃると思います。
ですが、結論から言ってしまうと 事前にネット予約するのがおすすめです。
理由1:オトクな特典が受けられる
ネット予約の場合、早期割引などのキャンペーンが適応されるため、出発当日に借りるよりもお安くレンタルすることができます。
グローバルWiFiは、最も直前まで早割りが適応され、1日あたり200~300円程度の割引です (※国によって異なる)
早割りの期限は、
- 空港受取:3日前の15時~前日15時まで (※空港によって異なる)
- 自宅受取:4日前の15時~3日前の15時まで (※地域によって異なる)
イモトのWiFiは、最大で20%OFFと最も割引率が高く、早ければ早いほどオトクになります。
予約日 | 割引率 |
30日前 | 10%OFF |
45日前 | 15%OFF |
60日前 | 20%OFF |
- jetfi (ジェットファイ) に早割の制度はありませんが、空港カウンターにて出発当日申込みは不可です(=要事前予約)。必ず事前に予約しておきましょう!
- イモトのWiFiの容量追加購入サービスは、空港申込みの場合は対象外となってしまいます。
理由2:在庫切れの可能性
場合によっては、在庫切れで借りれないケースもあります。
また、仮に在庫があったとしても、とりわけ繁忙期 (GW・夏休み・年末年始) はカウンターが混雑する為、待ち時間を含めて手続きに1時間以上要することもあります。
このような理由から、旅行の日程が決まり次第、早めに申込みしておくことをおすすめします。
まとめ
- 海外WiFiレンタルとは、渡航先で自分のスマホなどをインターネットに接続するための小型端末 (ポケットWiFiルーター) 貸出しサービスのこと
- とりわけ個人旅行の場合、イレギュラーな事態が起こりうる海外で、常にネットが使えるよう、WiFiをレンタルしておくと安心
- WiFiがあれば、オンラインでしか使えない様々なアプリ・機能を活用し、効率的に旅をすることが可能
- WiFiレンタルが向いている人は、語学力に自信が無い人 / 電子機器の操作が苦手な人 / 短期旅行・弾丸旅行の人 / グループ旅行の人
- 価格の安さだけではなく、他の指標 (通信速度 / 通信容量 / サポート体制) も併せて、総合的に判断して選ぶことが大切
- WiFiレンタルは事前にネット予約するのがおすすめ
この記事が、あなたのWiFi選びの参考になれば幸いです。
もう一度、おすすめの海外WiFiレンタルを確認したい方は、「海外旅行におすすめのWiFiレンタルまとめ」からチェックしてみてくださいね。
WiFiレンタルの申込みは、各公式サイトより受け付けています
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